今年8月、ネット上のサービスを利用する際に
パスワードの使いまわしが、8割を超えているということがトレンドマイクロ社の調査で分かった。
情報が流出すると、複数のサービスに被害が拡大する恐れがあり
同社は使いまわしを避けるよう呼び掛けている。
調査は、国内の515人を対象に実施し
1~3種類のパスワードを使いまわしていると回答した人は、56%に上り
4種類以上の人を含めると計85%に達した。
その理由としては
「異なるパスワードを設定すると忘れてしまう」
「考えるのが面倒」
などの回答が目立った。
あるサービスから流出したIDとパスワードの組み合わせを悪用し
次々と別のサービスにログインしようとする
「リスト型攻撃」
は、サイバー犯罪で長年使われている手口である。
また、調査の19%の人が
個人情報の流出や会員制交流サイト(SNS)の乗っ取りなどの被害を
受けた経験があると回答した。
同社は
「サービスごとに異なる複雑なパスワードを使ってほしい」
と注意喚起している。
ログインする際、パスワードやIDだけではなく
その人本人でないと認証できない、顔認証や指紋認証などで
安全にサービスを利用したいものだ。