法人を持っているとよく中小企業向けのお知らせやセミナー参加案内をもらうのですが、経営関連のものとかはあまり参加したことがありません。法人を持っているとはいっても、節税用の資産管理会社なので実業は何もやっておらず、持っていても任せるという形の投資業しかしていないからです。
自分としては道具として法人が必要だから持っているだけのですが、普通の人は、法人の代表=何かのビジネスの経営者と見るようです。メディアではわりと出資もして自ら経営をするタイプの人が目立つので、投資家と経営者はよくごっちゃにして見られることが多いですが、両者はお互いに近ところはあっても本質的には異なる存在です。
経営者は多くの人を背負っていたり目立つところにもいるので格好いいですが、見てると実はかなりキツいと思います。常にプレッシャーがあるからです。それと比べて、投資家はかなり気楽なため、おすすめなのは投資家の道です。
混同してしまう人は多い?
例えばダイヤモンドオンラインの「出世するビジネスパーソンが、みんな持っている思想とは?」などにも、投資家も経営者も成功するために求められるものは同じで、それは「幅広く知識を持ちそれらを使いこなす力」とあるのですが、経営者はたしかにそういったものが当たり前のように求められるので大変なのですが、投資家はそこまでのものが無くても十分に務まります。
経営者には出資者の期待に応えるという義務があるので幅広い知識とそれらを上手く使いこなす力が必要になりますが、投資家はもっと気楽です。
必ずしも自分が経営をする必要がなく、お金は掛かりますが「これをできる人いますか?」と代理を立てることができるので、自分自身に深い知識が掛けていても、お金を稼ぐことはできます。
もちろん全部自分でやれればそういったコストも掛からないのでその事業からの儲けを増やすことができますが、自分自身が直接の経営者としてその事業に掛かりっきりになってしまったら、それ以外のこと時間を割く余裕がなくなってしまい、他に稼ぎを増やせなくなってしまいます。それではあまり働き手と変わりません。
経営者も労働者も、お金を得るためには自分が任された業務には結果を残すまではそれに全力で取り掛からないとならないですが、投資家はだれかに仕事をお願いして任せている間に、自分は次の別の案件に取り掛かることができるので、複数の案件からお金を得ることができます。
さすがにほとんど全く知識も興味も持たないものに投資をしたら、かなりの高確率で失敗をしてしまいますが、かなりの興味や意欲を持っていて、深くはないけど一通りの知識があれば、その分野の専門家と組むことで、そこそこ上手くやっていくことは可能です。
先程の記事中には、大局的に物事を見てお金を稼げるようになるためには経営者としての視点を持つべきでそれは投資家になるためにも必要なもの、とありますが、ここまで見てきたように、投資家にはそこまでの深い知識等は必要ありません。
これから厳しくなる世の中を生き抜くためには、労働者一本でありつづけるよりも、経営者あるいは投資家を目指そう、という点については同感です。昨年くらいから45歳定年が普通になりつつあったりと、働いて給料を得る道は少しずつ先細っているので、雇われて働く以外の手段でお金を稼げるようにしておくことは重要です。
ですが経営者は出資者の代理人なので、報酬は普通の労働者よりはいいですが、たぶんキツい道です。投資家のほうが気楽です。
他人よりすぐれたものとかは持っていなくても心配ありません。代わりにやれる人を探す・必要な資金を集めて投下する、ができれば大丈夫です。
もちろん無責任に金もうけだけを考えるのではなく、何か世の中のためになることに投資はしたいですけどね。