ダイヤモンドオンラインの「投資のイメージが悪いんですが？」によると、男性よりも女性のほうが投資は悪いものと考える人が多いそうです。男性よりも真面目なのかは分かりませんが、「なんとなくイヤ」なのだそうです。

投資には否定的とはいえ、女性の場合は結婚や出産などでライフスタイルが大きく変わることもあります（奨励しているわけではありません。あくまで、する場合はということです）。結婚や出産でキャリアが途切れるなんて今どき時代遅れなのは分かっていますが、実際にまだそういったケースは多くあります。

ですから、そういう大きな変化に備えるという意味においても投資をしておくことはとても有益です。

世の中にとっても必要こと

明確な理由は分かりませんが、冒頭で触れた記事によると、多くの女性が投資というものにいいイメージを持っていないとあります。働かずしてお金を得るのがズルい行為と映るようです。

ですが、それは誤解です。

世の中にある問題の多くは、色んな人がお金を出資して集められたその資金で研究開発等が進められて、ようやく解決されたりします。直接は見えにくいものもありますが、例えば私たちが普通に使っている生活インフラもしくは薬なども誰かが多額のお金を投資した結果作られたもので、皆そういったものに助けられて生きています。

働く人が勤める場所というのも、誰かが投資をして事業を起こしたからこそ存在します。そこから得た給料が使われて、経済が回ります。もし投資が悪いことならば、私たちもその悪事に加担しているということになってしまいます。

投資はたしかに物理的に汗水たらして働いてお金を稼ぐスタイルとは明らかに異なりますが、代わりに頭で汗をかくので、完全に楽なわけではありません。出資をすれば必ず儲かるというものでもないので、投資には大きなリスクもあります。でもだれかがそのリスクを背負っているからこそ、新しい産業が生まれたり、必要とされるモノやサービスが供給されるのです。

このように、投資は世の中の発展に貢献する行為なので、けっして悪いことではありません。

投資は女性に合っている？

では投資がけっして悪い行為ではないということが分かったところで、なぜ投資をするということが女性に合った戦略かを見ていきますと、

女性の場合、冒頭でも少し触れたとおり、結婚や出産などでライフスタイルが大きく変わる可能性があります。そうした大きなライフイベントがあったとしても最近は仕事を続けたりということが普通にはなってきましたが、続けたくても続けられないこともあるので、共働き世帯と専業主婦世帯の数を大雑把に比べると２：１と以前と比べるとたしかに減ったものの、専業主婦世帯の数は世帯数でみれば600万世帯前後とまだまだ多くあります。

つまり、20～40代くらいでいちど世帯年収が大きく減る可能性があるので、それをカバーする方法のひとつとして投資があります。

ここで何度か触れてきましたが、結婚もしくは出産までにいくらか積み上げた資金がある場合、それを投資に回すことで、家賃や配当を得られます。

まだ小さい子供の面倒を見なければなならない場合、子どもを預けるにしても地方には空きが多いものの都市部であれば空いている枠は少ないため難しく、パートタイムの仕事にさえ就く時間が取れないこともしばらく続いたりします。

そんな中、自分で持っている資産が定期的に家賃や配当などを稼いでくれたら、もし片働きだとしても家計はかなり助かるはずです。

投資に必要な資金や手順などは、基本的に独身の場合と変わりはありません。

まずは毎月3万円でよいので投資用の資金を貯めましょう。6年掛けてまずは200万円前後あれば中古の戸建てなどの不動産を買うことができます。資金がすでに手元にあれば、それで早速買うことができます。最初のひとつめを手にすれば、景色は確実に変わります。

状態のいい物件を買い、その物件に最小限のリフォームをして賃貸に出せば、手取りで毎月3万円程度かせげます。これは例えば扶養内のパートの仕事などで働きに出る10日～半月分くらいの稼ぎに相当するはずです。

上がってくる家賃には手を付けずに貯めておき、併せて毎月の貯金も継続すれば、また次の物件が3年くらいで買うことができます。子どもが0歳の時に始めたとするとまだ3歳のため、もし保育所が見つからなければ働きに出ることができません。ですが代わりにその時もうひとつ物件を増やせば手取り額はさらに毎月3万円増えせます。

毎月の貯金＋２つの物件からの家賃で、今後は1年半～2年後にまた次の不動産を買うことができます。こうして3つもつことで、家賃の上りだけでも約10万円位を稼げます。

やる必要はないとは思いますが、例えばもしも子供を私立校に入れたい場合、学費も必要になってくるため、少し流動性のあるものを持っておきたい場合は、現金の代わりに高配当が付く株式を持っておくという手もあります。

毎月の貯金３つの不動産の上がりを合わせて高配当の銘柄を買った場合、約1年半～2年くらいで毎月平均で1万円以上の配当を得られる規模になります。

この時すでに家賃と配当の上りが毎月10万円を超えているので、これだけあれば学費の支払いには困らないはずです。その出費に意味があるかは別ですが…。

私学に入れないのであれば、配当や家賃をある程度貯めたらまた新しい資産を買う、を繰り返して副収入を増やせます。

ここまで、特に働きに出なくてもこれだけの副収入を得ていますが、子どもが学校に入り昼間少し時間が空くようになれば、その時は少し働きに出るものありかもしれません。長期で離れた後でのフルタイムの再就職は難しいところもありますが、すでに稼ぎもあるので何が何でもバリバリ働くことを目指さなくても生活は十分に成り立つかと思います。

結婚相手の候補の幅を広げられる

投資をすると、結婚相手の選択肢も大きく広がります。

「「貧困女子」にならないために！「私の将来大丈夫？」にファイナルアンサー」などを見ると、いまでも相手の男性には600～800万円位の年収は稼いでほしいとありますが、相手が見つからず疲弊する人は多く居ます。

また、彼らも当然相手を選びます。稼ぎが大きくなれば相手側が女性に求める条件や要求も当然きつくなります。クセや難ありの傾向も強くなります。

家庭に入った後もある程度自分で稼げるようにしておけば、そうした男性を探すために無理をする必要もありません。経済的な条件について気にする必要がなくなれば、長く居られそうな相手かという部分を見ることに集中できます（それでもいい相手を探すのは難しいのですが）。結婚後も稼ぎがあれば、家庭内でその分発言権も確保できます。

このように、投資をしておくとorこれから始めると、様々な場面においての選択肢の幅が広がります。

働いて稼ぐよりも身体的な負担が少なく経済的にも堅いので、心に余裕を持つことができます。投資は基本的には一人でやるものなので、対人関係で悩むことはありません。やり取りする相手も自分で選べるます。

物理的に外に出て働くスタイルだけが社会参加ではありません。投資ももう一つの形の立派な社会参加なので、後ろめたさなど感じる必要はありません。