よく、○○年代に生まれた人たちは幸せだったけど○○年代生まれは不幸、とか聞きます。ですがいつの生まれだったとしてもいい時もあれば悪い時もあるものなので、人生を通してずっと幸せ/不幸ということにはならないと思います。
それに、世の中の流れに合わせて生きないという道もあるので、もし自分が「不幸な世代」にあたってしまったとしても、心配は要りません。
すでに予測が出ているならば、対処はできる
今回起きたコロナ禍も経済を長期で停滞させることが予想されているため、前回のリーマンショック後のように、今社会に出ようとしている若い人たちの世代全体が、また就職氷河期世代のようになるのではないかと危惧している人たちもいます。
今のところまだ一旦の収束の兆しが見えてこないので、学校に通う年齢の子どもたちは、今年は少なくとも半年くらいは十分な教育を受けられなさそうなので、学力の面で不利になり、将来の就職などに影響するのではないかとも言われ始めています。これによってまた新たに氷河期世代が作られる不幸が繰り返されると見る人もいるようなのですが、
今現在40歳前後の就職氷河期世代を見ると、確かに悪いタイミングで世の中に出ることになってしまいましたが、ここ7年ほど景気が持ちなおした間に転職をしてもう少し待遇が良い環境に移れた人もいるし、同じ世代からは有名な実業家も多く出ているので、どこかではバランスが取られていくのではないかと思うのです。
働き手の年収についても、今後ボーナスの額が特に大きく減るのでそれによって年収が大きく下がることになるかと思いますが、これは多分どの世代にも等しく降りかかってきます。
日経ビジネスの「年収2割減時代 コロナで消えた「令和の所得増計画」」などによると、今の主力となっている45歳前後の人たちからすると、一世代前の人たちはもっと給料もボーナスももらえたのに対して自分たちの世代は不幸だと見る人が多いようなのですが、給料やボーナスが減らされて苦しくなるのは一世代前の人たちも同じです。
むしろ現役最後に近い段階で収入が大幅に減ることになって、もし長い間緩い環境に慣れていたのであれば、いきなりキツイものに慣れろと言われたら、今の主力の世代よりもかなり辛いんじゃないでしょうか。それに不測の事態がいつでも起こりうるのはわかっていても、準備はしていなかったという人はその世代に意外と多く居ます。
それに対して、今の主力の世代にとっては、キツい状況が人生の早い段階で来てしまった不幸はある代わりに、早めにそれに慣れて適応する時間はあります。
もし働いて頑張っても給料は増えないと、ある程度先が見えているの出れば、投資をして副収入を増やすとか、雇われて働く以外の方法で稼ぎを増やせるようにすればいいだけです。
子どもたちも早くからの方向転換は可能
教育については、おそらくそれほど心配しなくても大丈夫な気がします。
機械の性能が上がり人間の代わりに仕事を担い始めたことなどもあり、単純に一生懸命お勉強をして高い学力を持っただけでは企業などになかなか高く買ってくれない、という状況はコロナ禍が起きる前から始まっていました。「学力が高い」の価値はすでに下がっていたので、お勉強が1年分減ったところで(しかもある程度は残り期間で何とか詰め込むことも検討はされているので)今さらそう大きくは変わらないと考えられます。
普通に勉強してお金を稼ぐのはもう難しい、と見えてはいるので、それならばいっそのこと早い段階からお勉強していいお仕事についていいお給料をもらうことを目指す以外の道を探ることもできます。
無理して大学へ行くことを考えなくても良くなったとも言えます。
何度か触れてきたとおり、もともと、大学を卒業した人とそうでない人との平均の稼ぎを比較したところ、収入差は100万円くらいでしかありません。これくらいの差は投資で簡単に埋めることができます。
デスクワークではない何かそう簡単には機械に取って替わられにくい仕事に就いて、投資をしながら副収入を増やしていけば、「昔の人たち」よりも経済的に幸せになれる可能性だって十分にあります。なるべく早い年齢から始めれば、経験も積めるし稼ぎを増やせる時間もあるので、有利にもなります。
このように勉強する・働く、意外にも目を向ければ、自分の生まれたタイミングに関係なく経済的自由を得られるチャンスはあります。