コロナ禍が続く中ずいぶん贅沢なようにも思えますが、独身女性が結婚相手候補の男性に求める条件は色々とあるそうで、例えばよく聞く年収600万円といった稼ぎについてだけならまだしも、その上さらに優しさや気遣いといったものを色々要求してしまう人も多いそうです。なるほど、色々とほしいものがあるのは分かります。
ですが、支払いはどうするんでしょうか?
支払えるのであれば、高望みではない
よく条件として掲げられる「年収」については、女性がもし結婚後に仕事を辞めて家庭に入り子供を持つとなると、男性には少なくとも年収600万円は稼いでほしいと望むといったものをよく見にします。
主婦向け雑誌などには年収400万円でも普通に家族4人で暮らしていたりはするので、それでも生活していくことはできるはずですが、見栄コストなど余計なお金が掛かる都市部で生きていれば600万円位は必要なのかもしれないので、この額が極端に高望みというわけでもありません。
ただ問題は、それだけの額を稼げる男性が思ったよりも少ないという点です。
withonlineの「結婚相手に「年収600万」は求めすぎ? 知っておくべき“現実”」などにもありますが、年収でスクリーニングを掛けた場合、独身男性で年収600万円以上稼げる人は約5%しかしないようです。以前は3%前後といわれていたような気もしますが、これが5%に増えたところでそういう男性が少ないことには変わりありません。
お金を稼ぐ男性を求める女性が多くいるということは、条件を満たしている男性の側にとっても、相手候補の選択肢が多いということになるので、他の女性たちとの勝負は当然キツくなります。
それなのに、その上さらに優しさや気遣いといった他の条件まで求めてしまう人もいるようです。すると当然、結婚は遠のいてしまいます。
お金を稼ぐ男性は、特に働いて稼ぐ人は大体いつも多忙です。勝つために外で戦いながら、同時に誰かを気遣ったり優しくしたりといったことをする余裕を持っている人はほとんどいません。
父も何かが起これば必ず助けれくれる人ではありましたが、現役時は常に忙しく、「優しさで家族を食わせられるとでも思っているのか」とよく言っていました。物言いはキツいですが、正論です。
高スペックではありませんが、父と同じくプーでも家族を食わせることができる者から言わせてもらうと、要求が多い女性は結婚相手候補からは外します。生活費は出してもらいたいけど家事をしたくない、といった女性は論外です。
支払えば、手に入る
結婚はある意味契約/取引のようなものですから、相手に何か求めるものがあるのであれば、当然自分も相手に提供できるものがなければなりません。
まだ買って読んでいませんが黒川伊保子氏が「夫婦とは、タフに生き抜くための1組だ」と書いているようですが、トリセツのシリーズの論調などからすると、おそらくはそうした契約関係であったとしても、それはこの過酷な世界で一生を生き抜くためのひとつの手段としてアリということなのかなと思ったりもします。
専業主婦の妻を持つと、まるで旧世界の生き物のように見られることもありますが、「養い、外敵を追い払う」と「支えてもらう」で成立している関係と知れば、大体の人は、なるほど等価交換だったのかと納得してくれます。
男性からの優しさや気遣いを望んでいて家事育児などもしてほしいというのであれば、代わりに年収が低くても時間がある人を選べば、取引は上手く成立するかもしれません。
「理解や共感が欲しい」という願いも分かるには分かります。手に入れることは可能です。自身も同じように、理解や共感を相手に支払えばよいのです。タダでは手に入りません。
とある女性向けコミックで主人公が「何かを得るためには、何かを犠牲にしなければならないということ?」と嘆き悲しむシーンがあります。正直そんな当たり前のことで悩むのかと思ったりもしますが、そういうものなのです。
どこかに自分に都合のいいものがあると信じたいのかもしれません。ですが、そんなものはどこにも存在しません。提供できるものがないのに何でも与えてくれる男性なんて居ません。守り養えもしないのに何でもしてくれる女性なんて居るわけがありません。
何を支払って何を得るのか、前に進みたければ選んで覚悟を決めるしかありません。