あまりに忙しすぎるからでしょうか。それとも面倒臭いと感じるからか、あるいは知らなくて怖いからでしょうか。
そういった「何だか面倒臭そう」「怖そうだからやらない」が、経済的自由を遠ざけてしまっています。
40代こそ必要なのに
LIMOの「40代は副業したくてもできない?40代の収入・貯蓄・借入金の現実」によると、20代の人の40%以上の人が何らかの副業をしており、30代でも副業をしている人は4割近くいるものの、40代以上を見ると30%弱しかいないようです。
昨年末行われたパーソルの調査では、副業をしている人は10.9%しかいないと出ていたので、「副業をしている人が3割弱もいる」と聞くとずいぶん多いように思いますが…。いずれにしても、20代の人よりも40代の人はあまり副業をしていないのは、確かなようなのです。
まず、もととなった調査結果を実際見てみると、たしかに一応、30代や40代でも3~4割の人が何らかの副業をしていて、副業をしている場合は、平均して毎月6~8万円の収入があると出ています。
ですがそれでも先程も触れた通り、副業をしている人の割合がやたらと多すぎるような気もするのですが、普段まわりに確定申告でやるはずの処理についてそれとなく話を振ってみると、どうやら装っているわけではなくて本当に何も知らないという人が多く、そもそも確定申告をしたことがないという人がほとんどです。
なので肌感覚としては、やっている人はこれよりもっと少ないと感じるのですが、サラリーマンに迫っている危機を察知する感覚がとても鋭い人たちが、調査時にたまたま多く集まったのでしょうか。
コメント欄にもあった通り、副収入が毎月6~8万円もあるという割には平均年収が400万円付近からほとんど上がっていないので、本当の平均である中央値はもっと低いのかなと思います。稼げている人がかなり稼いで平均を引き上げているのかもしれません。
つい2~3年くらいまで、副業で毎月5万円以上稼げる人は1割しかいないとなっていました。昨年から副業が解禁され始めたとはいえ、こんなに一気には上がらないはずです。サンプルにちょっと偏りがあったのかもしれませんね。
40代こそクビに備えるべきなのに
ですが何にしても、
いまは40代以上の人員の大量解雇も普通になりつつあるので、ほんとうは20代や30代よりもやっておくべきなのに、40代で働く以外の手段でも収入を確保する方向で動いている少ないようです。
40代というと勤め先でも一番忙しくなる年齢層でしょうか。20代・30代もコキ使われて帰宅が遅くなったりはしますが、40代になると勤めから帰宅しても忙しくなったりするでしょうから、他の手段を講じる余裕がないというのは何となくわかります。
ですが、前述のとおりサラリーマンが置かれている環境は年々厳しくなってきているので、何もしないままでいると、経済的にはどんどん不安定になります。
親からもらった教育という投資も昔のように40年も使えず、いまの耐用年数はせいぜい二十数年といったところでしょう。そうすると投資ではなく本当の副業で不安定な将来に備えるのであれば、できれば20代のうちからもうひとつの道を探って少しづつ進み、30代ではもうそれをある程度軌道に乗せておくくらいが理想的です。
40代になりいきなり放り出されてから全く別の道を探し始めるのでは遅すぎるかもしれません。
形としては70歳定年法が制定されたことによって、勤め先は労働者が最長で70歳まで働ける場所を提供しなければならないとしてはいますが、企業側はすでに先手を打って、40代以上の人員をなるべく抱え続けないようにしています。
どんなに白く見える勤め先であったとしても油断せず、普段から自分が進めそうな道をもう一つくらいは準備しておきましょう。