デジタル通貨

暗号資産決済対応のCrypterium(クリプタリウム)ってどんな通貨?

Crypteriumが販売した仮想通貨決済ができるプリペイドカードが2019年に話題となり、それ以来一気に注目を浴びている仮想通貨Crypterium(クリプタリウム)。実際にこのカードの販売開始をきっかけに価格が上昇し続けています。そこでここでは、Crypteriumとはどんな特徴を持った仮想通貨なのか、Crypteriumが発行している仮想通貨対応のプリペイドカードとはどのようなものなのかなどについて紹介します。

Crypterium(クリプタリウム)はどんな仮想通貨?

Crypterium(クリプタリウム)はエストニアにある企業であり、企業の名前をそのまま仮想通貨の名前にも転用しています。このCrypteriumのCEOを務めるのは、世界的に有名なクレジットカード会社であるVISAの元幹部であるスティーブン・パーカー氏です。そのような背景を持つ企業であることから、社会からの信頼も高いと言えるでしょう。実際にCrypteriumは2017年にアメリカのIT情報誌Financial ITの「デジタル事業において最も有望な50企業の1つ」として評されており、ITテクノロジーと金融事業を組み合わせたフィンテック企業として高い注目を浴びています。

仮想通貨クリプタリウムの単位は「CRPT」で、仮想通貨決済など様々な用途に使用することを目的に開発されました。そんなクリプタリウムの、他の仮想通貨と異なるメリットは、取引をすればするほどボーナスが貰えるシステムにあると言えるでしょう。クリプタリウムでは毎月の取引量と保有量によってランク付けが行われており、ランクに応じてクリプタリウムがキャッシュバックされます。そのため、取引数が多ければ多いほど得をするシステムになっていると言えるでしょう。それに加え、2019年からは、クリプタリウムのウォレットを他の人に紹介することでボーナスを受け取れるプログラムも開始されました。

クリプタリウムを使った取引を行うと0.5%の手数料が発生します。この手数料分のクリプタリウムが消滅するシステムとなっており、取引の数が増えれば増えるほどクリプタリウムが消滅して価値が上がると考えられています。仮想通貨は規模が大きくなった後、ブームが過ぎた頃に価格が大きく下がってしまうリスクがありますが、クリプタリウムの場合はその心配が必要ありません。

Crypteriumが発行しているプリペイドカードって?

元々仮想通貨決済ができるプリペイドカードは存在していましたが、特定の国でしか使用できませんでした。仮想通貨の利点は円やドルなどの通貨と違って、どの国でも決済ができる点と言えるでしょう。しかし、プリペイドカードを発行しても特定の国でしか利用できないなら意味がありません。そこでCrypteriumは「ボーダレスなグローバルな理想を満たすカード」を目指して、世界各国で使用することができるプリペイドカードである「Crypteriumカード」を開発しました。

Crypterium公式ページより(https://cards.crypterium.com/)

仮想通貨決済が世間に定着しない原因としては、決済手続きの難易度の高さが挙げられます。実際に日本においても、仮想通貨決済を取り入れていたとしても、いざ仮想通貨決済を使おうとしたら手馴れていないスタッフが多いのが現状です。そこでCrypteriumカードにおいては、決済手続きの簡易化に成功しています。

CrypteriumカードはUnion Payと提携しています。そのため、従来の仮想通貨決済と違って、ショップ側が取り扱いに関する知識を持っていなくても、Union Payを取り扱うことができる環境が整ってさえいれば使えます。ただし、Union Payは中国の2大カードブランドに入るカード会社ではあるものの、世界規模で見るとまだ定着していないカード会社であることから、Crypteriumは最終的にはVISAもしくはMasterCardとの提携を目指して展開していく予定です。

モバイルウォレットも。
Crypterium公式ページより(https://cards.crypterium.com/)
Crypterium公式ページより(https://cards.crypterium.com/)

Crypteriumカードが対応している仮想通貨はビットコイン・イーサリアム・ライトコイン・USDコインという、仮想通貨の中でも人気の高いものに、クリプタリウムを加えた計5種類となっています。ユーザーが多い仮想通貨を一通り網羅している点が便利でしょう。それに加え、本来仮想通貨を現金化する場合は時間がかかるのが難点でしたが、Crypteriumカードの場合は、対応しているATMであれば、カードの口座内に入っている仮想通貨分の現金を下ろすこともできる仕様となっています。このように、Crypteriumカードは一般のデビットカードと変わらない感覚で使用することができる点も便利です。

そんなCrypteriumカードは2019年6月の発行から1週間で約3,700枚の申し込みがあり、発行した国はアメリカやオーストラリアなどを含めた70か国以上と言われています。現段階で提携しているのがUnion Payのみとなっているので、Union Payが定着していない国でのCrypteriumカードの定着が課題と言えるでしょう。ただ、今後VISA及びMasterCardとの提携を目指していくとのことですが、VISA及びMasterCardの上層部に所属していたスティーブン・パーカー氏なので、実現する可能性はあり、今後の動向に注目していきましょう。

暗号資産決済を世界に定着させる可能性がある注目の通貨!

仮想通貨クリプタリウムはまだ世界的な知名度が低い仮想通貨ではありますが、仮想通貨決済に対応したプリペイドカードCrypteriumカードを発行したことで一気に高い注目を浴びることとなりました。このカードが世界中に定着すれば、仮想通貨決済がより身近なものとなることが期待されています。実際にその点を期待した人がクリプタリウムを購入して価格が上昇しているので、爆発的な上昇に備えて購入しておきたい仮想通貨と言えるでしょう。

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