実家暮らしの場合、20代も後半に入るとそろそろ独立しないとというプレッシャーを感じたりします。先日、手取り16万円の26歳女性が一人暮らしをしたいとFPに相談を寄せた例を目にしましたので、今回はそれが可能かどうか検証してみたいと思います。
手取り月収が少なくても一人暮らしは可能
マネープラスの「26歳、手取り16万「都内で一人暮らし、やっていけるか不安」(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200324-00010002-moneyplus-bus_all)」では、26歳の女性が月収16.5万円でも一人暮らしでやっていけるかどうか不安とありますが、ボーナスも毎年85万円も支給され、毎月2万円もの家賃補助が付くとのことで、かなり恵まれているようです。
実家には毎月2.5万円入れつつも3万円は貯金しており、手元にはすでに400万円ほどの資金もあるようなので、結論から言うと、贅沢を捨てることができれば手取り月収が少なくてもそれほど心配はなく、すぐにでも一人暮らしは可能です。
一人暮らしをするとなると、家賃が発生することになりますが、これについてはFPも言うとおり家賃補助や実家に入れていたお金と毎月の貯金額を合わせれば、どこかに部屋を借りる家賃はカバーできます。
一人で暮らすとなると水道光熱費や食費も発生することになるので、これは今まで交際費・被服・美容費・趣味・娯楽費として使っていた計7万円から捻出するしかありません。
通信費の1万円を差し引けば残りは3万円あるので、何とかギリギリやっていけそうなラインというところでしょうか。
ただし、この女性がケズれないといっていた交際費はかなり落とすことになるとは思いますが…。
友達付き合いも大事ですが、自分の人生に必要な付き合いなのか、損得抜きにしてもずっと付き合っていきたい人かといった基準で考えれば優先順位が付けられるかもしれません。
もし昇給しなかったとしても
お金については、すぐ投資を始めれば、あまり心配はありません。
例えばいま手元にある資金を使い中古の戸建てを2つ買うとします。それらに最小限のリフォームを施し賃貸に出せば、手取りで3万円ずつ、毎月合計6万円の副収入をかせぐことは可能です。
すると3年後にはもう一つ中古の戸建てを買うことができます。それを同じようにリフォームして賃貸に出せば、また手取りで3万円以上も副収入を増やせます。
その頃には30歳になりますが、それまでにもし昇給を得られなかったとしても、貯蓄ができなかったとしても、このように副収入自体が毎月9~10万円のレベルに育っているのであまり心配はないはずです。
できればこの副収入には全く手を付けずにさらに1年半くらい続けて4つめの戸建てを買いさらに家賃収入を増やしていくのがおすすめですが、少しだけ贅沢をしたいのであれば、ここからの上がりを少し使うことだってできます。
本当はこれに手を付けないのがベストではありますが…
現金が全くないことがもし気になるようであれば、毎月の上がりを今度は高配当が付く株式を幾つか買い進めてもいいかもしれません。200~300万円の資金を入れて4~5%の配当が付く銘柄を持つことにより、毎月1万円かせぐことができます。
株式であれば4営業日で換金できるし、不動産よりは利回りが落ちますがこのように配当収入が入ります。
よくFPらが言う「いざという時のために貯蓄しておきましょう」を言葉そのままに実行してしまうと、ほとんど何も得ることはできません。
まずは不動産をいくつか持つことによって収入自体を増やして後から株式を持って流動性も確保すれば、もしもある日突然職を失っても、生活費の大部分は副収入が支えてくれるので、かなり安心できるはずです。
どちらに進むにしても
どういう将来を望むかにもよりますが、例えば結婚して家庭に入ることになったとしても、これだけの副収入があれば家計もかなり助かり、その後はパートタイムで働く形でも何とかやっていけるでしょう。
結婚予定がなければそのまま投資を続けてさらに副収入を増やし続ければ、30代半ばで自分の月収を上回る額の副収入を稼げるようになることだって可能です。
手取り15~20万円ときくと、あたかも一人暮らしや蓄財はムリといったイメージを持ってしまうかもしれません。
ですが早くから投資をすれば、このように毎月10万円以上の副収入を得られて、続ければさらにそれを増やしていくことができるので、 それによって経済的にも精神的にもかなり余裕を持つことができます。