多額の教育費を注ぎ込んでも、出来上がった人間を今は企業があまり高く買ってくれないと何度か触れましたが、最後4年掛けて出来上がった時点で実際にどれくらいの借金を背負うことになるのか調べて見ると、大学卒業時には約200万円ほどになり、社会に出てから十年以上は足枷になるようです。
そんな借金を背負っていつクビになるかもわからないホワイトカラーの仕事に就くくらいなら、無理して大学など行かずに早いうちに何かの専門職に就くほうが長く働き続けてついでに少しづつ資産を増やすことができそうです。
キツい返済
今年2月に行ったインターネット上で調査によると、社会に出て働き始める時点で借金がある人は、実に新社会人の4割もいるそうで、学費以外にも理由はあるにしてもその多くは奨学金を借りたからで、大学卒業時の借金総額は平均で約198万円にもなるようです(ITmediaビジネス「大学4年生、社会人1年生の借金はいくら? 懐事情を調査」(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200317-00000067-zdn_mkt-bus_all))。
授業料は国公立であれば年間大体50万円らしいので、4年間借りればそれくらいの金額になります。
奨学金を返済した人の体験談もいくつか見比べてみると、毎月1~2万円を支払い続けて十数年という人が多く、短くとも10年近く掛かり、長ければ20年くらい支払い続けることになるようです。
社会に出たての新人の初任給は今も以前とそれほど変わらず月20万円前後ですから、そこから税金や社会保険料など数万円を差し引いた手取り額から、さらに毎月1~2万円の返済をすることになるので、一人暮らしであれば、出だしから生活が苦しくなります。
先程の調査結果によると、新社会人ができれば800万円近く欲しいとか思いつつも普通に想定している年収は404万円とあり、これは平均年収からはそれほど離れてはいない現実的な数字ではあります。
一方で実際には中小企業に勤めると40歳代に入っても年収300万円台というケースもわりと普通にあるため、昇給すれば返済が少しは楽になるかもというのは期待しにくく、それゆえにあまり費用対効果に見合っていなさそうなものに見えます。
一般的に独り身でいる期間は自由にやれる一方でお金を増やすチャンスでもありますが、返済があるとその間に貯蓄⇒投資に回す余力がないので不利になります。
高校卒業後に就職する場合
もしも大学に進学せずに地元の企業に就職する場合、初任給は大卒の新人よりは数万円安いかもしれません。
ですが、ここからは以前も触れましたが、何年か実家から通勤して毎月3万円を貯めた場合、約6年後の24歳前後で、どこかに中古の戸建てなどの不動産を買えるだけの資金が溜まります。
買った不動産を賃貸市場に出し、毎月数万円の家賃が入り始めれば、併せて貯金を継続することにより、27~28歳時点で次の不動産を買うことができます。それを同じように貸し出してまた家賃を得て、自分もまだ貯め続け…とやれば今度は2年掛からずに3つめの不動産を持てます。
30歳の時点で3つの不動産から副収入として毎月10万円以上、そしてその頃には働き手としてもベテランのはずですから、副収入の支えもあるので今の待遇や職場環境(人間関係含め)が気に入らなければ、安心して別のところに転職することもできます。
この時点でもし家族を持つつもりは特にないのであれば、仕事を少しセーブすることだってできます。
もしくは自分の家族を持ちたいというのであれば、パートナーを探す間も仕事と投資を続けてさらに不動産を増やして収入自体を増やし、その後で手元にも少しお金を残す意味で高配当が付く株式などに振り分けてもいいかと思います。
こうした戦略には学歴は全然必要ありません。
そもそも学校は、こういうことを一切教えてくれません。
投資の世界では、単純に与えられた問題を解くお勉強的なマインドは何の助けにもなりません。少しでも早くから始めて、学校で習ったこともないことを自分で考えて解決する経験を積んだ者勝ちなところもあります。
学歴が無くてもお金を稼ぐことはできます。
今は大学へ進学しても明るい将来が約束されているわけではないので、 無理して借金・進学する必要はありません。