新型コロナウイルスの感染拡大に伴い休校が長期化し、親の在宅勤務も広がっています。
それにより、親子が家にいる時間が増え
ストレスからいら立ちが抑えられなくなり
精神的に苦痛を感じる人が多く見られました。
とある家庭の報告によると
「子どもたちも友達と遊べなくてストレスがたまっているけど、在宅勤務をしながら子どもを見ていると、私もイライラが爆発しそう」
そう訴えるのは、東京都内の女性会社員(44)。
長女(10)と次女(7)の小学校は3月から休校になり
夫は在宅勤務ができないため、女性が自宅で仕事をしながら子どもたちをみているが、
けんかの仲裁をしたり宿題の面倒をみたりと息をつく暇がないという(読売新聞オンライン「[コロナから守る]在宅イライラ…深呼吸/会話/ストレッチ」)。
注意する声も自然と厳しくなってしまい、「これがあと一月近く続くのか」と苦しい状況を強いられています。
そんな中、日本小児科学会は
不安やいら立ちに苦しむ母親らへのメッセージをまとめ、ホームページで公開しました。
「騒ぐ子供に対してイライラを抑えられないのはあり得ること。
強いイラ立ちを感じたら、子供から離れ、深呼吸するなどして落ち着いて」
と訴えています。
また、子供が泣き叫び続け
「キレる間近だ」
と思ったら、安全を確認した上で子供から一度離れて別の部屋に行くことや
家の外に出ること。
そして、深呼吸などして落ち着いたら子供の元に戻ることを提案。
夫婦で家にいる場合は、不安や苛立ちは
「異常事態に対する当たり前の反応」
であることを共有することも大切であると述べています。
手洗い・うがいなどを子供に楽しく教えることや、可能な範囲で外で遊ばせることなども
子供とのストレス緩和のために有効だと指摘した。
日本小児科学会は
「少しでも、悩みや疑問が出たら
1人で抱え込まず、市町村の担当部署に相談してほしい」
と呼びかけている。
このような、事態を乗り越えるために
柔軟な考えと行動で家族との絆がより一層高まることを心から願います。