Monacoin(モナーコイン)は、仮想通貨のなかでも、日本初の仮想通貨とみなされているコインです。
「モナーコイン」の「モナー」とは、掲示板『5ちゃんねる(当時は2ちゃんねる)』でその昔に作られたアスキーアートの「モナー君」のことです。
2014年1月1日に誕生し、ほぼ日本人だけの中で取引が始まりました。
モナーコインの通貨単位は「MONA」(読み方はモナ、モナー)です。
通貨単位:MONA
開発者:2ちゃんねるのワタナベ氏
コンセンサス・アルゴリズム:PoW
総発行量:105,120,000MONA
半減期:約3年毎
ローンチ日:2014年1月1日
モナーコインの成り立ちと特徴
モナーコインの基本技術はあの「ライトコイン(Litecoin)」で、そこからモディファイを加えたものがベースになっています。
アルゴリズムはLyra2-Revを採用。
上限発行量は1億512MONAとなっています。
世界的にはモナーコインは地味でほとんど話題になることがないのですが、意外な側面として、世界初のSegwit対応のコインであるという点があります。
セグウィット(SegWit)は、「Segregated Witness」(分離政策での認証という意味)の略称で、これはビットコインの開発陣が考え出した、仮想通貨を送金に伴う認証の渋滞を解消する方法です。
セグウィット導入のメリットはデメリットを上回ると考えられ、モナーコインはこれを可決したことで注目を浴びることになりました。
モナーコインはBitcoin Improvement Proposal定義のSegwitを採用し、関連シグナリングを世界に先駆けて行いました。
モナーコインコミュニティの勇断と言えるSegwit可決の際には、もともと1MONA=6円程度だった相場が一気に4倍にまで暴騰しました。
モナーコインは、その誕生が2ちゃんねるの仮想通貨コミュニティの中だったため、グループ内の投げ銭的な通貨として扱われていました。
これは海外のドージコインも似たような性格で、もともとは投資、投機とは無縁のものでした。
しかしその後一気に暴騰し、人々がモナーコインで一攫千金を狙ったことから、投げ銭のように気軽に他の人に送ってやるような風潮がすたれていきました。
Monappyなど今でもモナーコインコミュニティのサイトはありますが、価格がすでに1MONA=550円にも達しているため、「投げ銭」で使うという場合も、小数点以下で送る形になっています。
仮想通貨の価格は、大手仮想通貨取引所に上場すると急騰することがよくありますが、モナーコインも例外ではなく、2017年10月に日本の大手仮想通貨取引所bitFlyer(ビットフライヤー)がモナーコインを上場させるや否や、相場は急騰してなんと2000円に達しました。
2018年5月現在は1MONA=550円前後で推移しています。
技術的な面以外に、モナコインの強みはコニュニティーの結束の強さです。
一言で言うと、熱烈にモナーコインを愛する(価格に関係なく、モナーを使ってなにかをしたいという気風を持つ)人々が少なくないのです。
そしてモナーコインを使って、面白いイベントをやろうという活動が活発です。
これは海外のドージコインに似た面がありますね。
モナーコインの神社を立てようとか、モナーコインのキャラの女の子を使い、東京・秋葉原のビルの大型モニターに、大写しで広告を数日間流し続けるなど、酔狂かつ楽しい企画をモナーコインのコミュニティ有志が行っています。
このようにモナーコインには単なる金儲けでの売買とは無関係な、健全なコミュニティ活動があります。
他のコインにはない強みであると言って良いでしょう。
さらにモナーコインについては、ツイキャスでインターネットライブ配信サービスをする場合に、ユーザがモナーコインでチップを投げ銭できるようになるとの発表が2018年4月にありました。
モイ株式会社が運営するライブ配信サービスであるツイキャスに仮想通貨で投げ銭のように送れるサービスが開始。
2種類(モナーコインとビットコイン)使えて、さらにツイキャス内の購入可能ポイントも仮想通貨決済ができるようになりました。
(ビットコインについては近日対応予定です)
人気のツイキャスとモナーコインがコラボならば、今後のモナー価格も間違いなく伸びていくことでしょう。
実際のところ2018年4月25日にツイキャスとの提携が公式発表されるや否や、底値から大幅な価格急騰がみられました。
これから仮想通貨を知らなかった人も普通にツイキャスのサービスで使用するようになる点が大いに期待された形です。
ツイキャスのライバルのといえばあの「ニコ生」ですが、モナーコインを稼げるようになるツイキャスに次第に移ってくるのではないでしょうか。