40歳以上大量解雇や45歳定年などが始まり、働く人の環境は厳しくなったのにそれでも未だに、いいお給料をもらえれば将来は明るいと信じている人は多くいます。でも実際はかせいでもその分多く使ってしまうので手残りは増えず、責任も重くて拘束時間も長く、費用対効果が悪いとクビにもなるのであまりいいことはありません。
収入自体とお金と増やすなら、働いて上を目指すより、直接自分のためだけにお金をかせいでくれるものを増やすほうが安全で長く頼れます。
いいお給料をもらえる仕事はあるけれど
新卒で国内企業に勤めるとなると大体の場合は初任給も低く、中堅になって少し上乗せされても数百万円の給料です。この額でもずっと安定的にもらえるならば十分に有難いはずなのですが、それでも不満に思う人は多いかと思います。
国内企業に勤めるとなかなかいいお給料がもらえない理由としては、東洋経済の「日本企業で「30代年収1000万円」が至難のワケ」(https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200304-00329760-toyo-bus_all)によると、多くの国内企業では人事異動をわざと頻繁に行い、各社員が特定の分野のプロにならないように仕向けて、支払う賃金を抑えているとあります。他に色々意図はあるにしても、確かにそういう面もありそうです。
それに対して外国企業は、各分野のスペシャリストを雇うので、各社員に支払う給料も高くなります。記事中でも高給を望んでいて特定の分野でキャリアを積みたいなら外資はどうかと提案されていますが、雇用の安定性はありません。
実際外国企業に転職してみると確かに給料は大幅に増えます。企業にもよりますが、普段の業務についても基本的に各個人に任されていて煩く言われません。 頑張ればさらに上にいくこともできますが、あまりおすすめはできません。
働いて高給を得る場合、まず責任が重くなります。支払われた分だけ結果を出せなければクビになります。拘束時間についても実は外国企業も国内企業と似たようなところがあり、週末でも幹部が来日したりイベントがあればそれに駆り出されます。何かあれば勤務時間であるかどうかに関わらず対応をさせられます。上にいけばいくほど縛られます。
クビになるのも突然です。結果を出していたとしても、組織の都合で切られる時があります。その時にまだ若ければどこかに再就職できるかもしれませんが、同じ給料をもらって働ける可能性はほぼゼロです。
人によってはそれまでの給料分目一杯でローンを組んでいるため、まずそれが支払えなくなります。おしゃれな服や贅沢な食事ともお別れです。
一番の問題は、それまであまりに拘束時間が長かったため、他には何もしてこれなかったことです。いいお給料をもらっているがゆえにやらなければならないことが多すぎて、他に収入源を作っておく余裕なんてありません。
誰かから資産運用をしているのを聞きつけたのか、この先どうしたら…、と聞かれたことも有りますが、ローン残債も多く退職金もそれで消えてしまい、今までの贅沢のせいで手元に資金もないとなると、さすがにどうにも助けようがありません。
自分のものを増やす
このように、働いていいお給料をもらっても、ほとんどの場合あまり経済的に豊かにはなれません。上手く色々な所を渡り歩いていっている人を見かけることもありますが、そういう人は本当に稀です。
新しいことを積極的に学び続けても、生身の人間は年を重ねるとどうしても衰えてきます。そうなると、なかなかどこも雇ってはくれず、いいお給料をもらうのは難しくなるので、その前に若い頃から不動産や株式など自分に直にリターンをもたらしてくれるものを増やす方向で動いておくと将来も安心です。
不動産や株式も日々価値が変動したりしますが、持ち主がどういう状態であれ、お金を稼いでくれるので、生身の自分を鍛え続けるだけでいるよりも効率的で長く頼れます。