一時期「年間100万円貯めよう!」が流行ったかと思えば、今度はまた1,000万円貯めよう的なものを多く目にします。
とりあえずある程度のお金を貯めておけば何かには役に立ちますが、ただ貯めるだけでは途中で挫折してしまうこともあるし、貯めてもそれが減るのが怖くなりお金を持つ意味がなくなるので、そもそもなぜお金を貯めるのかその目的は明確にしておく必要があります。
目的を明確にして、確実に貯めるには
何のためかは分からないけど、現金がある程度あればとりあえず安心でちょっとお金持ちになれるということなのか、とにかくお金を貯めたいけどなかなか貯められず挫折するという人は多くいます。
幻冬舎GOLD ONLINEの「「5年で1,000万円貯金」を達成した女性がやったこと」(https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200306-00025874-gonline-bus_all)ではそんな人向けに、どうやったら1,000万円を貯められるかのアドバイスが載っていましたが、内容は実にシンプルです。
要約すると、お金を使わないのが当たり前の状態になるまで慣れてしまおう、お金を貯めていることを周りに知らせて助けを得よう、といったもので、特別なトリックは何もないのでやろうと思えば誰でもできます。
でも実行は難しそうです。順に検証してみると、
まずムダな消費しないという部分については、消費をあおる媒体をすべて無視すべしとあります。なぜお金を貯めるのかというと、ここではお金持ち女子になることを目指して貯めるとありますから、その目的を常に忘れずにいればお金を使わずに貯められるはずだとありますが、これはなかなか難しそうにも見えます。
筆者も言う通り世の中にはあまりにも多くの誘惑があふれているため、特に一人だけでいる場合には、自分を止めてくれるものがないため、ついついお金を使ってしまいがちです。
確実にお金を貯めるのであれば、どこかから上がりを得ると同時に天引きで貯金して完全に避けておくのがおすすめです。手元にお金がなければ、何かが欲しくても買えません。ここまでしないと、お金はなかなか貯められません。
手元にお金があれば、単に「将来欲しいものを思い出せ」と言われても、多くの場合は誘惑に負けてしまいます。
次の「人に話すことでより早く貯められる」との提案については、これは周りに周知して理解を得たり協力を得ようということのようですが、もちろん誰に話すかは考えるべきですが、協力が得られることもあるというのは確かにそうなので、実行する価値はあります。
記事中にあるような人からカンパを受けられるかもといったことはほとんど期待できませんが、さらにお金を稼ぐための働き口を紹介してくれるくらいのことはあるかもしれません。どうやったら貯められそうかいい案をくれるかもしれません。
また、貯めていることを周知するもう一つのメリットは、それによってムダな出費を抑えられるという点にあります。
ワケあってどうしてもお金を貯めなければという人を相手に無理に会食に誘ったり、何かを無理に売りつけてくるといったことはやりにくくなるので、貯金の邪魔も防げます。
減るのがコワければ、最初からないのと同じ
繰り返しにはなりますが、貯めたらどうするかは、最初に決めておく必要があります。
ただお金を貯めることが目的になってしまうと、何かで消費してそれが小さくなってしまうのがコワくなるので、お金を使えなくなってしまいます。
そうなると貯金は全く役に立たず、お金を持っていない状態と然して変わりません。
手元に1,000万円もあれば、ここでときどき紹介する戸建てを幾つか買う方法ではなくていきなり最初から集合住宅を買って毎月十数万~二十円くらいの家賃を得ることもできますし、不動産が怖ければ利回りはだいぶ落ちてしまいますが、高配当株に投資することによって毎月数万円分の配当を得ることだって可能です。
こういったもので持っておいた方が、例えば勤め先を突然クビになるといった危機の時には現金の塊よりも大きな助けになってくれますが、「減るのがコワい!」となってしまうと、こういった戦略も取れず、その先さらに資産を増やしていくのも難しくなります。
幾ら貯めても安心は得ることはできなくなるので、単純に現金を貯めるだけでは意味がないこともしっかり覚えておく必要があります。
また、貯めるスピードについては目的が何にしても、ファイナンシャルフィールドの「貯金1000万円以上の人ってどうやって貯めたの?どれくらいの期間貯金した?」(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200309-00010000-ffield-bus_all)にもあるとおり、 11年くらい掛けて貯めるほうが、無理なく続けていけそうです。