副業するにしても起業するにしても、ほとんどの場合は自分自身が動かなければならないので、実質フルタイムのサラリーマンとして生きるのと同じくらいかそれ以上大変そうです。そう考えると投資のほうが楽で安全な気もします。
自分の店を持つと
よく早期引退して自分お店を持ちたいという人がいますが、現代ビジネスの「「早期退職してよかった?」脱サラした60歳カフェ店主の哀しい回答」(https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200301-00070640-gendaibiz-bus_all)などをみると、自営業の現実は甘くありません。
記事中登場する60歳のカフェオーナーもわずらわしい人間関係やきついノルマから逃れるべく脱サラして自分の店を開店したようですが、実際自分の店を持つとなると誰の指図を受けることもない代わりに自分で全責任を負うことになるため、雇われの身でいたほうが幸せだったかそれとも独立後のほうが幸せかは明確に答えてはいません。
つまり同じくらい大変なのだと思います。
個人の店の認知度を上げるには各所に頭を下げて金を使いつつ宣伝を頼みに回り、客とも直で接するためそれぞれの要望に対処するのに苦心し、胃潰瘍になるなど体を壊すこともあるようで、これらの苦労はすべてサラリーマンのものと何ら変わりありません。
自発的にやらざるえないか人からの命令かだけの違いだけです。
また、商売を続けて行ける保証などどこにもなく、例えば、近くに同じ業界の大手が進出してくれば、廃業⇒無収入状態の危機に陥る可能性も出てくるともあります。
同じ程度の苦労なら、縛られる代わりに守られるサラリーマンのほうがマシなようにも見えます。
理想通りの独立も難しく
記事中にはもう一人、早期退職とは関係ありませんが、安定を捨てて夢に挑もうとする男性についても触れられています。
長年営業職に就き、定年後もぜひ顧問として留まってほしいと請われたのにそれを断り、自分が本当はやってみたかったモノづくりの職を求めたものの未経験のためオファーがなかったようです。
それゆえ自ら起業独立の準備中とありますが、その年齢からの企業で上手くいく率は高くありません。老後の貯えを使い果たしてしまう人もいるのであまりお勧めできない道ともよく言われています。
起業独立がダメなのではなく、在職中にもっと若い頃から長い時間を掛けて準備したほうが成功率は上がりそうです。ただ、独立後も自身で全苦労・全責任を負うのは先程のカフェオーナーと一緒なので大変です。
代わりに投資でかせぐとすると
こう見ると、投資は副業や起業よりも全然楽です。
株式の場合、議決権行使意外に自分が関与できる部分はほとんど何もないですが、配当を稼ぐには銘柄について調べる・株を買う以外に苦労はありません。
不動産ならば、物件を選定して購入し、リフォームして賃貸市場に出せば後は特にやらなければならないことはありません。入居者さんが付いたらその後は定期的に家賃を稼げます。
サイトについても似たようなもので、ジャンルにもよりますが、すでに一定数のアクセスがあるものを買い、定期的に記事を足す等のメンテをすれば、広告料が入り続けます。
事前に決められた料率・単価以上にはもうけられませんが、最初の手間を終えたら後はあまり苦労なくお金をかせげます。
手が掛からない故にこうして別のことに時間を使うこともできます。
副業の場合は、仕事がなければ稼げません。起業の場合も同じく仕事がなければ稼げません。投資の場合はすでに稼いでいるものを買えば、価値の変動は別として、ド素人でも全く収入が入らないという事態は避けることができます。
でも副業が悪いなんて言いません。まだ若く体力があれば起業独立もしくは早期の引退など将来の何かのためにひとまず収入を増やす手段として有効です。
起業ももちろん悪くありません。あまり他の人ができないことであれば、雇われて上がりをほとんど雇われ先に取られるより独立したほうが稼げます。
どちらも上手くやれる自信がない自分にとっては、投資が一番合っているようです。