デジタル通貨

安心、安全、便利な暗号資産取引所のfisco(Zaif Exchange)

ビットコインに限らず仮想通貨はネット上に存在するデジタルデータなので、管理している取引所が不正アクセスにより侵入され盗まれる可能性があります。日本でも2018年1月に仮想通貨取引所コインチェックで流出が発生し、多くのユーザーが被害を受けました。仮想通貨市場の拡大に伴って、安心、安全、便利に使える取引所が重要になってきます。この記事では、仮想通貨取引所fiscoについて説明します。

仮想通貨取引所fiscoの概要

仮想通貨取引所fiscoは、株式会社フィスコ仮想通貨取引所によって、2016年4月より運営されています。元の親会社であり、現在グループ会社である株式会社フィスコは、ジャスダックに上場しており、金融サービスを手広く手がけている会社です。そのため、元々は法人を相手にした仮想通貨取引所であり、個人投資家にはあまり縁がありませんでした。上場会社の傘下にある仮想通貨取引所だけあって、システム的なセキュリティや社内のコンプライアンスなど、金融商品を取り扱う者としての意識は高く、信頼性は高いです。

fiscoが有名になったのは、2018年9月に仮想通貨取引所Zaifがハッキングを受けて仮想通貨を流失した事件で、Zaifへの金融支援を表明したためです。これはfiscoがZaifのシステムを利用していたことが理由でしたが、fiscoは最終的にZaifを事業譲渡されることになりました。従来は法人を相手にしていたfiscoが個人投資家の顧客を多く持つZaifの事業を継承したことで、事業の広がりが期待できると共に、金融庁から何度も指導を受けてきたZaifの金融商品取扱に対する危機意識の薄さが改善されると考えられます。
そのため、fiscoは仮想通貨の個人投資家から注目を集めることになりました。

Zaif Exchange公式ページより(https://zaif.jp/)

仮想通貨取引所fiscoのメリット・デメリット

仮想通貨取引所fiscoのメリットの1つ目は何といってもセキュリティの高さでしょう。冒頭に述べたように仮想通貨取引所は常に悪意のある侵入者から狙われています。ある意味銀行強盗のようなものですが、ネットワーク上の強盗は備えることも捕まえることも容易ではありません。いかに侵入を防ぐかが重要なわけですが、fiscoはシステム面でのセキュリティとして、コールドウォレットとマルチシグを採用しています。

コールドウォレットはインターネットから切り離されたストレージ(記憶装置)に仮想通貨の秘密鍵を保管することをいいます。最近はこれを行なう仮想通貨取引所が増えてきました。もちろん全ての秘密鍵をコールドウォレットで保管しては、売買などの取り引きがスムーズにいかなくなるので、比較的流動性が少なくなった秘密鍵をオフラインストレージに移すというのが一般的です。もちろん複数のストレージに分散することも必要です。セキュリティ上構成は公表されていませんが、上記のような処理を行なっているでしょう。

マルチシグは仮想通貨の取り引きに必要な署名を作成する秘密鍵を複数にすることをいいます。普通は1つの署名に1つの秘密鍵で取り引きするところを、3つの秘密鍵のうち2つ(2of3方式)が揃わなければ取り引きできないようにしています。複数の秘密鍵の一つをコールドウォレットで管理すれば、ハッキングに対する強度は格段に上がります。また、3つ目の秘密鍵を公正な第3者に保管してもらえば、秘密鍵を1つ紛失しても残りの1つと預けた1つで取り引きできるようになります。つまり冗長性が高くなります。

このようなシステム面での対処とともに、ソーシャルハッキングへの意識も高いです。Zaifの事業譲渡に関するインタビューで代表者が「仮想通貨取引所は金融商品取扱業者と同等に考えなければいけない。今後Zaifにも我々のコンプライアンスや内部統制のやり方を教えていく。」と述べています。つまり証券会社並の内部規律を必要と考えているわけです。独立系の取引所はこういった面がなおざりになっていることがあるので、Zaifの運営にもよい結果を生むと考えられます。このようにセキュリティは安心、安全を保証しているといっていいでしょう。

メリットの2つ目は独自トークンが購入できることです。フィスコグループの会社が発行している独自トークンを購入できます。当社は株主優待券的なトークンでしたが、2017年8月で優待制度は廃止されました。現在はフィスコグループの商品券的な扱いになっています。しかしZaifの事業譲渡に際してフィスココインが4割近くの上昇を見せたりしたので、今後、fiscoの取引量が増えれば価格が上がる可能性もあります。発行枚数が限られており、大きな値下がりはあまりない通貨のため、将来期待で買うのもよいかもしれません。

仮想通貨取引所fiscoのデメリットの1つ目は取引銘柄が少ないことです。独自トークンを除くと、ビットコイン、ビットコインキャッシュ、モナコインの3種類しか扱っていません。これは元々が法人相手の取引所ということも影響しているでしょう。法人では「ビットコインが使えればいい」というユーザーも多いので、他の通貨を取り扱う必要性があまりなかったのかもれません。ビットコインを使う限り、便利さは他の取引所と変わりません。ここはZaifを取り込んだことによる変化に期待するところでしょう。

2つ目はレバレッジ取引ができないということです。もっとも仮想通貨を投機目的にしている人以外は必要ないものでもあります。これもZaifを取り込んだことによる変化があるかを見るべきと考えられます。

Zaif Exchange公式ページより(https://zaif.jp/)

仮想通貨取引所fiscoはビットコインを安心、安全、便利に使える取引所

仮想通貨取引所fiscoはビットコインを使う限りは安心、安全、便利の3点を満たした取引所といえます。今後利用者数の増加は見込まれるので、セキュリティの高さを守ったまま個人投資家を取り込めれば、国内大手になる可能性も高いといえます。期待できる取引所です。

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