コロナ禍のような事態が発生すると、もし共働きであってもどちらかがお客さんと直接触れる職に就いている場合は、収入減で大きな打撃を受けてしまいます。失業までいかなくても、勤め先がしばらく閉じてしまえば収入はないので、経済的にはかなり苦しくなります。
今回はこうした事態にどう備えておくべきか、また、妙案はないのですが、今苦しい場合はその場をどう乗り切ればよいかについて触れたいと思います。
支出を削り、バイトやパートで稼ぎを確保するくらいしかない
「コロナ不況を乗り切る「5つの生活防衛術」を家計再生コンサルが指南」などを見ると、共働きでもどちらかがお客さんとの接触を伴う仕事に就いているため自粛要請などで収入が大きく減ってピンチに陥ってしまう家庭は多いようです。
このケースでは鍼灸師である妻の収入がゼロになってしまい、夫の収入のみでしばらく何とかしなければならないようですが、「二人とも失職してしまい…」といったことも耳にはするので、一人分残っているだけでもまだマシと思えなくもないですが、毎月15万円分ともなれば、そこそこの金額なので、かせぎとしては頼りにはされていたはずです。大学に通う子供もいることから、この分がなくなればかなりキツそうです。
在宅勤務により電気代が増えたり、食費や水道光熱費が増えてしまったりといった出費が増えるのも悩みかとは思うのですが、このあたりは外食が減ったり昼食や通勤や余計なものを買ったりといった働く際に掛かる出費も減るはずなので、トータルで見れば、リモートワークによって出費が減る家庭もあるんじゃないでしょうか。
「生活防衛の知恵とは――。」とありますが、こうしたケースについては残念ながらFPにも妙案はないようで、とりあえずの対策としては、出費を管理しにくいカード払いをなるべくしない、家賃や公共料金など待ってもらえそうなものは猶予を取り付ける、給付金や緊急融資などについて情報を集める、といったくらいしかないようです。たしかに事前にそなえておくしかない部分もあるので、これは仕方ない気もします。
ただ、記事中には子どもは親がピンチながらもゲームやらテレビを見て何もせずな状態とありますが、何もしないままではあまりに時間が勿体無さすぎます。しばらく学業が進まないのであれば、学校が始まるまでの間に少しの時間だけでも例えば今流行りのウーバーイーツの配達員としてアルバイトをしてちょっとでも家計を助けるのもありだと思います。18前後であれば、もう何でもがタダではないことは分かってもいい年齢です。学費や普段の生活費は全て出してくれるのだから、それくらいはしても良いでしょう。
奥さんのほうも、しばらくは別のパートか何かで少しでも稼ぐなどするしかなさそうです。現時点でできることといったら、とにかく稼ぎを確保するくらいしかありません。
貯蓄よりも投資で収入源を作っておくことが大事
急場をしのぐ策としては、「蓄えを取り崩して急場をしのぐしかない」とありますが、実はこれでは救いになりません。現金は一度使ったら無くなってしまうからです。
こういう時のために、年収1年分のキャッシュを手元に残すべきとあるのですが、これでその場をしのげても、次にすぐ何かが来たらもうおしまいです。
貯えの取り崩しで何とかなったとしても、無くなった分をまた貯えて備えなければならないので、それでは何度も同じ苦労を繰り返すことになり、いつまでも楽にはならないし、安心を得ることもできません。
貯める代わりに不動産や株式など家賃や配当などを稼いでくれるものを持てば、給料という収入源を失っても、経済的な打撃はかなり軽減できます。なるべく早くから始め、家賃や配当を再投資すれば、収入源をさらに増やせるので、こういう事態が起きても、生活費の大部分をカバーできればかなり安心を得られるはずです。
お金を生んでくれる資産は何度使っても無くならないので、単純にお金を貯めておくよりも、頼りになります。