こんなことを言うとお金を出してくれた親から怒られそうですが、本当のことなので書いてしまうと、大学に行かなくても投資で上手くやっていくことは可能です。祖父も高卒ですが、それでも投資は上手くやっていたほうだと思います。
ここ十数年で多くの国で一生懸命お勉強をしてもなかなか就職ができなくなり、大学に行っても稼げないという真実がバレてしまったようです。
ひとつの可能性としてですが、私立は生徒数が多くないと経営が成り立たないのであかり変わらないかもしれませんが、公立の大学あたりはもしかすると徐々に、もっと専門性を磨きたい、解明・開発したい、といった志を持つ人が集まる場という本来あるべき姿に戻っていくかもしれませんね。
少なくとも、今のように親たちが無理をしてお金を用立ててまで入れる/借金をしてまで無理に入るところではなくなっていく気がします。
注ぎ込んだ金額を回収さえできないことも
プレジデントオンラインの「FPが教える”子供の教育費”正しい掛け方とは」(https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200129-00032530-president-bus_all)によると、子ども一人当たりに掛かる教育費は今でも年々増加傾向にあるようです。
ですがここでも何度も触れましたが、森永卓郎氏なども年収300万円時代とかいうように、大卒でも年収300万円台、非正規雇用で年収200万円台、バイトやパートなら100万円台と、皆等しく低くなりつつあり、大卒であってもなくてもそれほど大きくは変わりません。
数千万円掛けたはいいけど雇ってさえももらえず、運良く就職できたとしても企業側の都合ですぐクビになる、40代に入ればパフォーマンスに関係なくクビなるとか、今のこうした現状を見ると、無理してアカデミックなお勉強のために多額の資金を注ぎ込んでも回収できる見込みは薄いので、そうなると無理に大学に入る必要は無さそうです。
もう一つの問題
多額の教育費を注ぎ込むことでもう一つ問題となるのは、大学などででアカデミックなお勉強を頑張ったとしても、お金についての知識や知恵を得ることができないという点です。学力と投資の上手い/ヘタの間に関係性があるのであれば、もっと早く簡単にリタイアできていたはずです。
もともと大学は研究するための機関として在ったはずが、それがいつの間にか普通の人を就職させるための場所に変わって今ではその機能も果たせず、代わりにお金について学べるわけでもないため、もはや大学進学は半分お金の無駄遣いとなりつつあります。
お金の使い方を学ぶ
先程の記事中には、もし大学進学の学費を出すのがどうしても難しいようであれば、子どもにはそれを正直に打ち明けても良いとあり、そもそも無理をしてでも入るべきなのか、後で行けばよいのか、借りてでも入るべきか、他の道を進むべきか等を子どもと一緒に考えることが、お金の使い方について学ぶいい機会になるとあります。
日本では大学進学の費用はできるかぎり親が出してあげるものとされているところがありますが、海外では例えば豪州などでは親からの独立が早い分、どう生きるかについては自己責任となるので、高校卒業後の学費などは子どもが自分自身で何とかしなければなりません。
留学していた頃、現地の学生たちはヘックスという授業料後払いの制度で大学へ通っていましたが、我々の在学中にこの制度が変わり授業料を前納しなければならなくなったため、年間100万円前後となるとさすがに子供だけではどうにもならないため一旦は親に学費を出してもらう学生も増えましたが、卒業後に親にしっかりお金を返していました。日本でも奨学金を借りて大学に入るというのもこれに近い部分もあるかもしれませんが、進学前にあまり費用対効果を考えていなさそうなケースも多いのでちょっと異なります。
高校卒業時に学費が捻出できない場合には、とりあえずいったん就職して仕事に慣れたころにTAFEという文系・理数系・技術系全てを扱う職業訓練校的なところや大学などに通い授業料を払い卒業するという人も多くいましたが、大学へ行けば収入を増やせるだろうか等を十分に検討してからお金を出すことになるので、お金の使い方を自分で考えて身につけるという意味では本当はこのルートを通るのが一番理想的にも見えます。
高校を出てからまずはどこかで働きながら種となる資金を貯めて、ここでいつも提唱しているやり方で投資をして収入源自体を増やしていけば、その後もし職場からもらう給料が上がらなかったとしても、それほど問題にはなりません。投資を始めるにあたっては学歴は全然必要なく、そもそも投資に必要な知識や知恵も学校の外で実際に経験を積んでしか得られないものなので、大学に行った/行かなかったは気にする必要もありません。
投資が怖ければそれは何歳になっても同じこと。早く始めるとより有利に
先日も触れましたが、知るぽるとの「家計の金融行動に関する世論調査」[単身世帯調査] (2019年)によると、多くの人の本当の意味での平均的な手取り年収は220万円くらいとあるため、この額自体がほんとうに無理してまで大学に行くべきなのか、その答えを出してくれているようにも見えます。
高校卒業後にすぐに投資の資金を貯め始めれば6年後わずか24歳とまだ若いうちから投資を始められますし、その頃には仕事面でも専門職であれば中堅になっているでしょうから、 どこかで4年も無駄にして手取り年収220万円にしかならないのであれば、先に始めておいた方が失敗してもそこから学べるだけの十分な時間もあるので有利な気がします。