いつの間にかビットコインが100万円台に乗せていました。すごい勢いです。
さて、金融や資産運用の専門家たちのアドバイスを総合すると、とにかく若いうちから準備を始めようということに尽きるのかなと思います。
しかも普通に働くだけでは備えきれないため、投資をすべきとされています。
金融庁に提出された「老後2,000万円問題」の報告書
昨年6月に金融庁に提出された報告書にある老後資金の不足額2,000万円の内訳をみると、たしかにそれほど現実からかけ離れた数字と言うわけではなさそうですが、少し書き方が悪かったのかもしれません。
2,000万円というお金を、あたかも定年までに現金で準備しておかなければ生きていけないかのような誤解を生んだようです。
報告書をまとめたメンバーの一人、慶応大の駒村教授によると、現在の高齢夫婦の平均的な年金受給額は月額20万円でそれに対して平均的な支出額は約25万円なので、毎月の生活費不足額は約5万円程度なるため、引退から30年生きるとすれば不足額の合計が約2,000万円になるが、現在彼らが持つ平均資産額で十分カバーができるという試算で書かれたそうです(「金融庁市場ワーキング・グループ委員の一人、慶應大・駒村教授に聞く。“老後2000万円問題”に備えて、30・40代がしておきたいことって?」(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200226-00010001-ffield-bus_all))。
どこかではゆとりある老後生活を送るには毎月36万円必要だとか、かなりおバカな試算も出回っていましたが、それと比べると、かなり世の中を騒がせた数字ではあるもののこちらのほうがもっと現実的です。
2,000万円と聞くとかなり大きな金額でとても準備できないと思う方もいるかもしれませんが、何も現金でこの金額を用意する必要はありません。
先日こちらの「老後は毎月5万円不足?」(https://www.miscblog.net/2020/03/02/老後は毎月5万円不足%ef%bc%9f/)でも触れましたが、この毎月5万円に相当する不動産なり株式なりの何かの収入源を持つことにより、生活費の不足分は補っていくことができます。
仮に引退時までに何とか現金で2,000万円用意できたとしても、もし予想外に長生きしてしまったらどうしますか?
年を取り、少なくなっていく現金のプールを見れば心配になっていくはずです。ですから無理をして現金2,000万円を貯めなくても良いのです。働かなくても、定期的に不足額分を埋めてくれるものを持てばそれで十分です。
働く・貯める以外のことを学ぶ
先程の慶応大・駒村教授は、これからを生きる30代・40代の人が、今のこうした寿命の延びに反して年金受給額が下がる中で将来に備えていくためには、まずはキャリアパスを含めた自分なりの老後までの将来像をはっきりさせてそこから逆算する形で準備=健康を保ち資産運用を進めるのが大事と言います。
記事中には具体的にどういった対象に投資すべきか等のアドバイスはありませんが、世の中には色々有望な投資対象があるので、自分に合ったものを選んでそれに投資を続けていくと良いかと思います。
投資の世界に100%保証というものはないためどこかの時点で上手くいかない可能性もありますが、若いうちから始めれば失敗から学び次の成功に繋げることもできます。
昔とちがい今は40歳以上になると一気にクビのリスクが高まり、これまでよくライフプランの試算のベースとして使われてきた「生涯賃金」とかいう概念も成り立たなくなってきています。
銀行にお金を預けて放っておいても利子はほとんどつかないため、今までの人たちのように普通に働いて生きるだけでは将来に備えられません。
へたに投資などせずバイトをしたほうが、と言う人もい居ますが、働いている高齢者を見ているとかなり体はきつそうです。
実際そうボヤいているので、彼らはただそう言っているわけではなく本当にきついんだと思います。あまり仕事も選べません。
教授もまだ日本においてはファイナンシャル教育はとても貧弱と認めていて、自分で色々覚えて動き出すのは勇気がいるかもしれませんが、怖くても少しずつ学んで進めていくことは重要です。
最初に1つ何か不労所得を得られるものを手にすれば世界の見え方が大きく変わります。
老後にそこそこ余裕をもって暮らすためには、ここは避けては通れません。