どうやって子どもにお金について学ばせるかは悩ましいところです。
定額の小遣いを与えてやりくりを覚えさせるというやり方もありますが、ある程度のアドバイスをしてやらないと、全部使い果たしてしまったあとに単純に次の大きな収入(お年玉など)を待ってやり過ごすだけといった感じで結局何も学ばないまま大きくなってしまうことも多いようです。
なので、お金は毎月定額で与えるのではなく、基本的には手伝いをするごとに駄賃を与えるという形で働くことでお金を得ることを体験させたり、また、実験的にですが、持っている物件のうち一つだけ任せてみるとか1株だけ持たせてみる等して、持っているもので稼ぐことなども実際にやらせてみるほうが効果がありそうです。
手伝いをさせてお金を与えるのが理想的ながら
LIMOの「「お小遣いがなくなった!」その時子供はどうする?「稼ぐ力」を養う「お金の教育」とは」(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200220-00016061-toushin-life)によると、小学生の子供の小遣いは約500~1,000円といったところで、中学生になると約2,500円で、高校に上がると毎月約5,000円程度渡すのが平均のようです。
ただ、まだ小学生低学年の間は毎月定額制でお金を与えている家庭はわずか13%と少ないらしく、子どもたちはちゃんと家の手伝いをしているようです。
大きくなるにつれて学校が忙しくなり時間が無くなるからでしょうか、小学校の間でも3~4年・5~6年生となるにつれて毎月定額で小遣いを渡す家庭の数が約半数くらいにまで増えていきます。
親としては本来は私たお金で上手くやりくりしたり手伝いをしたり何らかの手段で増やしたりすることを学んでほしいから定額で渡しているつもりが、記事によると実際はお小遣いを使い果たした後は、単純に仕方がないので次に何かお金を得る機会があるまで我慢するという子供が約半数を占めるらしく、働いて稼ぐ等の行動を起こす子供はほとんどいないようです。
このように、定額制にするとお金に関するやり取りが単純で親も子供も楽ですが、どううまく使うか・稼ぐか・増やせるかなどを学ぶことはほとんどできないようです。
稼ぐ手段をいくつか教える
これは大人でもそうですが、定額制でタダでお金を渡されてしまうと「待てばまたもらえるから」とそのお金の有難みを実感しにくくて、ついつい無駄遣いしてしまいがちです。
じぶんが働いて苦労して得る給料でさえ、簡単に無駄に使ってしまう人が多いくらいですから、ひとからタダでもらえる定額の小遣いを上手く使おうとするのはかなり強い意志がなければ難しいかもしれません。
ですから子供の小遣いは定額制ではなく、手伝うごとに与える方式にするほうが、お金を稼ぐ大変さなどが学べて良さそうです。
先程それでも無駄にする人は多いと触れましたが、じぶんが苦労して得たお金であれば、タダで与えられるお金よりは、少しは考えながら大事に使ってくれそうです。
お金についてはもうひとつ、子供に教えておいた方が良いことがあります。
それは働く以外の手段でお金を稼ぐということです。
手伝いをさせて駄賃を与えることを通して、働いてじぶんでお金を稼ぐことの大変さを学ばせることはとても大切な事ながら、大きくなってから働くこと以外での稼ぎ方を知らなければお金に苦労します。
最近自分の子どもにもそろそろ持っている部屋を1戸くらいとどれか1株くらい持たせてみようかとも思っています。
手伝いをしてお金をかせぐ大変さはある程度分かったようですが、今はどうやったらそれを増やせるか・もっと稼げるのかが分からない様子なので、次の段階の「持っているもので稼ぐ」ことを学ばせるいい機会かもしれません。
一応、小さい頃から自分たちには何があるのかは言い聞かせてきましたが、実際に触れさせなければそれらをどう使えばよいのかを学べません。
働く側と投資をする側の両方を知ると
上がってきた家賃や配当をどうするか、アドバイスは与えながらも全て自分で決めさせて、他にはお金を与えない。
もちろん学業や普段の生活に必要なものは買い与えますが、そうすることで、どれくらい貯める・何に再投資するかなどを学んでくれそうです。
昔とちがい、今は普通に働いても給料は増えないしいつまで雇ってもらえるかもわからず、お金をいくら貯めても足りず金銭的な苦労はなかなか無くなりません。
ですが生身の自分以外に持っているものに稼いでもらう手段を覚えれば、その苦労を確実に減らせます。
まだ子供には触れさせたくない場合、代わりに時々一緒にモノポリーで遊んでみるのもいいかもしれません。
ただのゲームではありますが、経済や投資の基礎について学ばせるという意味ではかなり役に立つます。 普通に雇われて働く以外の手段を知るだけでも、将来が変わる可能性はあります。