昨年も、目立つ場面は他人に譲ればいいと書いたかもしれません。お金持ちというとビジネスで成功した人を想像する人は多いと思いますが、ビジネスで成功すれば確かに多く稼げるものの、事業を目立たせるには大きなコストが掛かります。
それに対して投資をする人はあまり他人には知られずに静かにお金を稼ぎます。同じお金を掛けるにしても手間が少なくて済み、付き合いたい人とだけやり取りをするだけで済むので気も楽です。
どちらが好きかは人それぞれですが、自分としては投資のほうが効率がいい稼ぎ方とみています。
事業で成功するとカッコイイ
ビジネスを成功させるには、まずは事業の知名度や話題性を上げなければならなりません。
そのためには始めた本人がそれを望んでいるかどうかは別として、とにかく目立って人に知ってもらわなければお金が入りません。
成功するかどうかは自分の頑張りに掛かっている部分が大きくて、労力もお金も掛かります。
成功するとさらに目立ち格好はいいのですが、それまでに掛かるコストを考えるとなかなか大変そうです。
でも人を雇うことで規模を大きく展開できるので稼ぎのスケールは確かに魅力的です。
規模はものすごく小さくすると、なんとなく職場というところにおいても同じことが言えそうですね。
目立って仕事ができる人は上に立ち高給を得られます。
ですがそこにいるためにはコストが掛かるので、注目度はあっても実は手残りが少ないのしクビのリスクもあるのでややくたびれ損な面もあります。
投資家は地味
LIMOの「「メディアに出ないお金持ち」の実態~「目立ちたくない」理由とは~」(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200201-00015753-toushin-bus_all)にもありますが、投資をしてお金を稼ぐ人にとっては目立つことで得られるメリットはほとんどありません。
自分ではなく代わりに誰かに動いてもらって稼ぐスタイルなので、本人に知名度が無くてもお金がかせげます。
不動産に関しては所有するアパートなどの表に出る看板には、オーナーの名前ではなく管理会社さんお名前が出ます。株式についても大株主でなければ自分の名前は出ません。サイトやチャンネルについてもオーナーではなくライターさんや演者さんの名前のほうが前面に出ます。
ですが家賃や配当や広告料はオーナーのところに入るので、特に自分が目立つ必要はありません。
一般向けに宣伝してもこれらの収入は劇的に増えることはないので、あまりメディアで大々的にやる理由もありません。
記事中にもありますが、目立ってしまうと逆に持っているお金目当てで悪い人が近づいてきたり、人から嫉まれて余計なトラブルになったりと、あまりいいことはありません。
人知れず居たほうが、長く安定的にお金を稼げます。
効率がいい稼ぎ方
投資家という職業は目立たないところにこそチャンスがあるという例の一つと言えます。
以前、年金関連のエントリーで触れたかもしれませんが、知るぽるとの家計調査などによると不動産や株式などの上がりで生活をしている人はそれぞれ2%・7%くらいしかいないとありますから、
少し得体のしれない人たちといったイメージもあり、加えて、日本ではむかしから本人が汗水垂らして得た勤労収入でなければ良くないものとされていて、
家賃や配当や広告料といった自動で入る不労所得は少し汚いのであまり多く得るべきではないものと見られているところがあります。
そういった理由から、あまり注目されていない+少し怖がられている+ギャンブルと混同されている稼ぎ方だからこそ、色々な収入源を安く買えてやっていけているのかもしれません。
ですが投資はべつに悪いことではなく、誰かがお金を事業に投資するところから経済が回り始めて新しい技術が生まれたりするので、立派な社会貢献の一つです。
格好良さはないですが効率よくお金を稼げるので、人前に出るのは苦手だけどお金を稼ぎたいという人には合っている生き方かもしれません。