毎日が会社と自宅の往復で、あまりに忙しく家族を持つ機会にも恵まれず疲れ果て、日々生きるために精一杯だったんだろうという人を多く見かけます。
見たところ、この先もおそらくそういう毎日が続き、あっという間にこんな歳に…ということになりそうです。
思い切って転職をして自分がいる環境を変えるには勇気もいるので、辛くても今の勤め先に居続けてしまう人も多いかと思います。
でもそこから抜ける道はあります。
働く環境を変える勇気がないならば、働く以外の領域を目指せばよいのです。
社畜の定義
日々会社のいいなりで生きる「社畜」と聞くと、
意味合いとしては、どちらかというとあまり待遇は恵まれていないにもかかわらず自分が入社した会社の言いなりになって働く(そうせざるえない)人たちというイメージがあります。
LIMOの記事「職場と寮の往復…「社畜」と化した30代独身女子の行く末」(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200215-00015982-toushin-life)にも、社畜とは考える力を失った労働者とありますが、あまりの辛さや忙しさで考える余裕を失い、劣悪な環境が当たり前のものになり過ぎてしまって状態を指しています。
記事中には、この言葉には外部からバカにされる意味合いもあるとありましたが、ここではそういう意図はありません。
別の道もあると気づいて抜け出してほしいだけです。
昔の職場を通して知り合った人たちの中には、今でも同じように安い給料で長時間働いている人が多く居ます。
昨年も触れたかもしれませんが、その人たちがどうしてもそういった良くない環境に居続けなけてしまうればならない理由を聞くと、環境を変えたとしても人間関係が上手くいくかどうか自信がない、勇気を出して転職しても同じような待遇のところしか見つからないし、もっとよいところに雇ってもらうには資格や経験やその他求められるものを持ち合わせていないから応募できない等といったことがあるようです。
環境を変えても結局良くならないかも、というのはよく分かります。
求人案件が多いということは、どこも大体似たような問題を抱えていて、移ったところで多少給料は変わっても仕事のキツさや人づきあいの難しさなどもたぶんそれほど変わりません。
早めに気付いて始めると有利
20代でまだ社会に出たての場合、自分が入社した会社がどういうところか見極めにくくても、数年もすると大体どういうところが分かるはずです。
安月給で長時間労働が蔓延している様子が見られれば、本来は早めに見切りをつけて、同じ程度の給料だとしても、拘束時間が短くて責任がもう少し軽そうな仕事があるところに一旦非難する方が良さそうですが、一時期だけだとしても新しい環境に飛びこむ・慣れるには勇気が要ります。
社内の一回り上の人たちを見ても、同じようなものでおそらくここいる限りもう状況は変わらない、でも移る勇気もない、という場合、とりあえずは少しづつ勤務時間を削ることをおすすめします。働いた分相応の残業代等をもらえない限りは、その会社に追加の時間をあげる義務はありません。
また、無駄遣いをやめて、毎月3万円ずつでもいいのでとにかくお金を貯めて、投資の資金を作ります。
今まで貯金なんかしてこなかった、という人はここが起点になるので約6年掛かってしまいますが、最初に200万円ほどの資金を貯めることができれば、中古の戸建てなどの不動産をどこかに買うことができます。なるべく状態が良く最小限のリフォームで貸せるものを選びます。それを地元の不動産屋さんの協力を得て(広告料をはずむ)、入居者を付けることが出来れば毎月数万円の家賃を稼げます。
投資を始めるまで6年が待つのは苦痛という人は、早い段階から個別の銘柄の株式を買い始めてもいいかもしれません。
高配当のものあるいは伸びしろのあるものでも良いので、とにかく株式への投資を通して、自分がいる業界以外の企業や産業のことを学ぶと良いかと思います。但し、これらへの投資はあくまで最初の200万円を貯めるまでの勉強程度に留めて本格的には入れ込まず、貯まったらすぐにでも換金して不動産に切り替えましょう。
株式に付く配当の利回りは不動産よりも低いので、株式で持ち続けてしまうと資産を増やすスピードが遅すぎます。不動産の数を先に増やして収入自体を増やし、その後で株式を本格的に持つ方が資産を増やせます。
最初に投資資金を貯めるまでには時間がたっぷりあるので、空き時間を上手く使ってデジタルな資産を積み上げていくのもよいでしょう。
一つ目の不動産を買い入居者が付き家賃を得るようになれば、その後は毎月の貯金の継続と家賃の再投資で、今までの半分の時間で次の不動産を持つことができます。
その後も同じように貯金と家賃の再投資をしてさらに不動産を増やします。不動産を4,5件持ち、少し紙の資産も持っておきたいと思ったら、高配当が付く株式も少し買い始めてもいいかもしれません。
ここまで計10~15年掛かりますが、20代から始めれば、30代のうちに給料の半分~ほぼ同じくらいを働く以外の手段で稼げることになります。
最終的にこれらの副収入の合計が職場からもらう給料を上回る状態になると、もう社畜は卒業です。
そのときは、自分を散々コキ使ってきた会社に逆らって怒らせても、他に稼ぐ手段があるのであなたはべつに何も困りません。
それなりの歳なのでもう他に移る先が無かったとしても、不動産や株式あるいは他の資産が稼いでくれるので問題ありません。
基本的に、会社は労働者をクビにしたとき、その人が後でどうなろうが気にもしません。
ですから、こちらも同じように考えればよいのです。
辞めた後にその会社/組織がどう潰れようが、あなたに不利益なことはありません。可哀想だなんて思ってはいけません。社畜人生から抜け出せなくなります。
一度きりの人生なので、自分の時間はなるべく多く自分のために使って下さい。