自分のものを持っていないと、どうしても「寄らば大樹の陰」に頼るしかありません。
ですが、世の中が変わるスピードが速くなりすぎてしまったため今はその大樹(企業や組織やコミュニティなど)がだいぶ朽ちてきているので、自分自身が強い木になることあるいは頼れる木を持つことを目指した方が安心できそうです。
人に合わせて生きるのは大変
人づきあいが苦手な人にとって、今の社会を生きることは大変です。
プレジデントオンラインの「精神科医が教える、現代日本で「大人の発達障害」が激増している意外な理由」(https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200215-00032621-president-bus_all)によると、たとえば欧米などではキリスト教への信仰がまだ少し残っているため辛い状況下で一人でも何とか乗り越えられるようですが、そういった拠り所を持たない私たち日本人=個々がそれほど強くない場合は、社会が不安定化すると皆で集まれば何とかなると思うのか他人とのつながりを求めようする傾向があるようです。
しかし、そういう寄らば大樹的なものから何か恩恵を受けるためには、その集まりにある空気を読んで従う必要があるため、人とのやり取りや人づきあいが苦手なタイプの人には非常に厳しいとあります。
それぞれが自分の思いを封じて我慢して守られるというディールなので、その集まりの意思に従うのは当然と言えば当然ですが、見えないものは見えない・読めないという人たちにとっては無理なことのかもしれません。
また読める人たちにとっても、自分の思いは伏せ続けなければならないので、そういったガマンが長期間続けば苦痛に感じるかもしれません。
ですが生身の自分自身以外は何も持たない、という人はどうしても企業や公的な機関などに身を寄せなければ生きられません。そしてそこに属するためには自分の意志は隠さなければなりません。
先程の記事によると世間という人の集まりのようなものが徐々に不安定化しているとありますが、それは以前と比べて生身の人間が必要とされなくなってしまい、働く場が与えられるか分からない、働けても生きていけるか分からない、いつクビになるか分からない、といった経済的な理由による部分が大きいかと思います。
これまでは、企業などの大きな組織に寄り掛かることで何とかなっていたかもしれませんが、今はそれらが倒れ掛かっていて、寄り掛かる人たちに従う見返りとして与えられるものも少なくなっています。
共倒れを避けるには
倒れ掛かっているものに寄りかかっても結局連られて倒れて助からないわけですから、そういった組織に頼らなくても生きられるように準備しておくことをおすすめします。
また特に人に合わせることが苦手な人の場合は、最初からその方向を目指すほうが苦労が少なく生きられるかもしれません。
今の社会情勢を見る限り、大きな木の下で生身の自分自身が動くことでしかお金がもらえない状態でいると、将来このまま働き続けて生きて行けるのだろうかと不安しかないはずです。
たとえその額が大きくてもです。額が大きければ大きいほど、責務も重くなるし、使えないと見られればすぐ切り捨てられます。
なので、他の方法でも稼げるようにしておくと少しでも安心です。
家賃、配当、広告料、印税などの自分自身がいつも動き回っていなくても上がってきてくれる副収入を多く得るようになると、考えが合わないような人たちと無理して付き合う必要はなくなります。
無理して人に合わせ続けると体を壊してしまうこともあるため、長く幸せに生きていくためためには、投資で一人でも稼げる状態にしておくこと=自分が大きな木になる/頼れる木々を持つことは本当に重要です。