もうすぐ新年度・新学期(少し延期になりましたが…)が始まりますが、最近独立系の薬局が増えているため、薬剤師はどれくらいもうかりそうな職業なのか等を少し調べて見ました。
薬剤師単体でみると
薬剤師単体での収入等について色々なサイトを見ると、まず学費は6年制で国立で300~400万円、私立校で1,100~1,200万円くらいと割と高めで、就職した際の平均年収は550~600万円近くとあり、雇用もわりと堅いイメージもあって、利回りは悪くは無さそうです。
たまたまその大学だけのことかもしれませんが、生徒数が年々少しずつ減っているらしく、堅いながらも思い切り稼げる職業ではないので志望者が減っているのかもしれません。薬局の経営がわりと厳しい状況にあることも影響していそうです。
大手の調剤薬局は大変そう・でも個人経営なら稼げるらしく
学生さんたちの主な勤め先となる調剤薬局は街中や病院周辺でいくつも見かけたりしますが、これらも商売としてどれくらい儲かりそうなものなのか、ダイヤモンドの記事「調剤薬局が不調なのに「独立」する薬剤師が増えている奇妙な事情」(https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200205-00227195-diamond-bus_all)によると、処方箋の調剤基本料はお客さん一人当たり760円とあります。
多いか少ないかはわかりませんが、記事によると毎月500人のお客さんが来れば調剤基本料だけで38万円の収入となるものの、大手の調剤薬局の場合は、病院周辺やクリニックすぐ横などにある特定の医療機関からの処方箋の割合が85%を超えてしまう薬局は、処方箋の調剤基本料が何と1枚150円にまで引き下げられてしまうらしく、それが相次いで大手が薬局をたたんでいる理由になっているようです。
同じ薬局を個人が経営者として独立してやれば、処方箋の調剤基本料も元に戻り先程の例のように38万円の収入に戻るので、場所によってはそれ以上稼げるので堅いということで、そういった薬局に居抜きで新たに入る薬剤師が多くなってきているようです。
そういえば自宅の周りにも、薬剤師(経営者本人)+たまにいるパートさん?的な薬剤師?(事務だけで調剤はしていない様子)のほぼ二人だけで経営している小さな薬局がここ数年でかなり増えた印象です。
こんな小さなところ1店舗では経営は難しかろうと思いきや、個人経営であれば人件費はほぼ掛からないため何とかやっていけるようです。
ただ、将来的には個人経営の薬局にもこの集中度/依存度の上限が適応される可能性は無くもないようなので、絶対安心というわけではないようです。
経営だけしている素人がいる?
記事へのコメントにもありましたが、自宅近くでも以前は薬剤師ではなさそうな(?)人がいくつかの薬局を持ち薬剤師さんたちを雇って経営していた例はありました。
看板が同じで店舗数も多かったので、かなり儲かっていたのかもしれませんが、ある日突然全店舗しまってしまい、、もしかすると先程触れた大手調剤薬局は「特定の医療機関への依存度/集中率を下げなければならない」に引っかかってしまって収入が減ってしまったのか、聞くと経営者は夜逃げしまったようで、居抜きで独立した若い薬剤師さんがそのうちのひとつに開店するまで約1年ほど他の店舗を紹介されて代用したこともありました。
医療を投資として見るのはちょっとどうかとも思うものの、全国で5万5千件とコンビニ以上にある薬局店舗の中でも特にたくさん稼げる店であれば、1,500万円から3,000万円くらいの資金で手に入るとありますから、 薬剤師さんを雇う必要はありますが、「大手」と見られない程度にいくつか持てば確かにお金になるかもということで、素人の人にも魅力的に映るのかもしれません。