もうすぐ同一労働何時賃金も始まり各種手当等見直しでおそらく給料は全体的に下がりそうで、働き方改革で残業もできず、普通に働き続けても給料が増えない=働くだけでお金を増やすのは難しいのに、それでも投資は嫌い・コワいからやらないという人はかなり多い印象を受けます。
本当はたくさん持っているのに言わないだけかなと思いきや、何度も会っているうちにごまかしではなく本当に知らない/やったことがない様子の人も多く、実際にしているとしても幾らかファンドにお金を入れているとか、貴金属を積立てで買っているとか聞くくらいで、株式や不動産を持っているという人にはあまり会いません(持っていても物件数や銘柄数は少ないようで)。
儲からないし、損するんでしょ?と否定的で、預金以外は絶対したくないという人もいました。なので、分からないからやらない、という人も多く居そうです。
投資は経済成長のエンジンなのでべつに汚いものでもズルいことでもないのですが、どうも誤解されているようで少し残念です。
投資をして事業を始めるとか既にある事業に投資するのは経済活動への立派な貢献なので、悪いことをしているなどと思わず是非やってみてもらいたいと思います。
投資と投機のちがい
一般的にはよく投資というと一気に大きく儲けるものというイメージがあるようなのですが、それは本来の投資とはいえません。
プレジデントオンラインの記事「日本人が投資でお金を増やす人を嫌うワケ」でも解説されていますが、本来は投資は例えば誰かにやってほしいと望まれていること等にお金を出資して、そこから自分が出資した額/比率に応じた利益の分け前をもらい続けるものなので、短期間でお金を一気に儲けるためにやるものではありません。
自分が出資をした投資先の例えば土地建物や企業が長い時間を掛けて成長もしくは発展して価値が上がり、結果として株価や地価なども上がったので、それら自分も持ち分を売った時にたくさん儲かった、というのであれば、それはまともな投資として見ることができます。
ですが、短期的に値動きだけでお金をもうけたいので「○○が価格が上がりそうだから、買った。売ったら運よく儲かった」というのは、投資ではなくて投機になります。
そういった賭けでたまたま大もうけした人も確かにいるため、なぜかそれが投資だという間違ったイメージが広がってしまったのかもしれません。
これも実際に、家賃収入・配当収入といった簡単なものでも、収入源として長期で定期的に何かを得るというとあまりピンとこないという人もいたりします。
彼らだって、自分では他人に家賃や利子を支払ったこともあるはずなので、それの逆もいると考えれば何も難しくはないのですが…
投資は必要なこと
先程振れた記事コメント欄にはもうひとつ大きな理由が書かれていて、それも当たっていると思います。
日本では随分長いあいだ「会社は従業員のもの」といった間違った認識があったくらいなので、自分が実際に物理的に動き回り汗水たらして働かないと、現場に居ずにお金をもうけるなど認めない!という感じの出資者へのちょっとした僻みのようなものもあるのかもしれません。
ですが、新たな事業を始める・すでにある事業を続けるにはアイデアを出す人だけではなく出資をする人もいないと何も始まらず、お金の流れも発生しません。 人を不幸にする事業でなければ投資を悪いことと思う必要はないので、堂々と自分は投資をしているといって問題はありません。