ここではいつもサラリーマン一本で生きるのはあまりに無防備で危険すぎるので、並行して投資をして副収入を増やしていこうと提唱していますが、それはいきなりクビになっても路頭に迷うわないように備えるためです。
ビジネスも投資もある程度慣れて軌道に乗せるまでには時間が掛かり、突然勤め先を飛び出して、半ば思い付きでいきなり何かを始めてもまず上手くはいかないので、勤めている間にじっくり準備を進め将来に備えて/独立に向けて、少しずつ学んでおくのが良さそうです。
今でも失敗例は後を絶たず
去年くらいから大手企業がまず45歳以上・50歳前後の社員を整理し始めて、組織にはもう居づらいと感じたい人たちは優遇制度で早期退職し、全くの未経験でももらった退職金を使ってビジネスを始めた人も多いようです。
これまで無数の失敗例があってすでに広く知れ渡っているので減ってきているかと思いきや、 現代ビジネスの「早期退職で大失敗→無色に…49歳・元大手メーカー社員の大誤算」(https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200123-00069946-gendaibiz-bus_all)などでもいくつか例が紹介されており、早期退職後にいきなり起業して失敗するケースは今でも後を絶たないようで、例えば在職中に得た資格を使い行政書士として事務所を構えたり、店舗経営の経験も全くなく退職金を使いラーメン店を出店してしまったり、と取りあえず開けば何とかなるだろう的に商売を始めてしまった人が多いようにも感じます。
一昔前はまだ小売店も何とかやっていけていたので、例えば雑貨店などの出店も見られました。海外の例でいうと実物は見たことがありませんが、韓国などではチキン屋とかいうのがそうでしょうか。新たに出店してはどこかはつぶれると聞きます。
先程の記事中最初に登場する行政書士事務所を開いた男性については、どう営業して客を集めるかの発想すらなかったらしく、ラーメン店を開いた男性については少なくとも出店前にどこかである程度の期間学んで、実際に作ってみる・店を任されてみる等してみて失敗をして学んだりということが先にすべきだったようにも思うのですが、二人ともそれぞれ事前準備をすっ飛ばしていきなり開業してしまったため、ほぼ必然的に失敗したようにも見えます。
記事にも起業して成功を目指すには、成功例からではなく数多くある失敗例から学びまずは生き残りを目指せ的なアドバイスがありましたが、色々学び手を尽くしても失敗はしやすいものなので、何とかなるやという感じではやらない方が良さそうです。
いきなり起業/投資→失敗、を防ぐには
サラリーマン一本で生きていると、自分で売り込みに行かなくても組織の看板でお金が入ってくる部分が大きいため、自分が如何に組織に守られているかが分かりにくいかもしれません。
ですが例えば客商売でなくても投資をやっていると、何でも自分から取りに行くしかないため、時には痛い思いをしながら稼ぎ方やお金の使い方を学ぶことができます。
基本的に誰も守ってはくれないため、どうやったら少しでも無駄をなくせるかどうか、効率化できるか等考えさせられる機会も多く、そういったことが自然と身についていきます。
なので将来ビジネスや投資で独立したいと考えているのであれば、与えられている仕事はきっちりこなして給料を有難くもらい、大変でもまだ在職していて生活基盤がある間に情報収集や準備などを綿密に進めておくのがおすすめです。
早めに独立/リタイアなどを目指すこと自体は別に間違いじゃない
早期退職していきなり起業して失敗する人が多いからといって、早期退職優遇制度に応募すること自体が間違っているわけではありません。
早めにリタイア・独立して実際に上手くいっている人もいますし、自分たちの場合はビジネスでではなく投資でですが、働く以外で食べていける準備さえ整っていれば、早めに退職して何か別のことをやるのは十分にアリだと思います。
これから先はサラリーマン一本で生きる方が危険な部分も多いため、準備が整っていて十分な勝算がありさえすれば、嫌な思いをしながら勤め続けるよりは自分が本当にやりたいことをやって生きる方がいいかもしれません。
勤め先から追い出される年齢は年々若くなりつつあるので、雇われる以外に出来ることを早めに見つけてしっかり身につけておいたほうがよいでしょう。