「これをやれば普通に◯◯するよりは稼げるし、頼っていける」というものは色々ありますが、どんなに手を尽くしても予期せぬ要因のせいで上手くいかなくなることもあるので、どうしてもリスクが気になるならば少しリターンが減ってもプロ達が推奨する手法を全部やるしかないのかもしれません。
目減りのリスクを気にしすぎてそれに備えすぎてしまうと結局あまり稼げなくなってしまうので、資産価値の変動は意識しすぎるよりも、資産価値がどう動こうが、定期的にちゃんと稼ぎ続けてくれるかどうかをもっと気にしたほうが良さそうです。
目減りのリスクをどう軽減する?
記事本来の趣旨からは少し離れますが、幻冬舎の「「お金を預けても減る時代」における「資産の守り方」」(https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200122-00025190-gonline-bus_all&p=1)という記事でも触れられていましたが、よくリスク軽減策としては「 長期的にやる」「投資先を分散させる」「積み立てて投資する」などの方法が提唱されますが、結局いずれもどこかには小さな穴はあるので、投資を安全に進めるにはこれらを混 ぜるしかありません。
これら三つの手法のそれぞれの穴を順に見ていきますと、
物事が順当の進めば長期的には資産価値が上がるはずということでまず投資は長期でやるべきとされていますが、自分の国の国力が落ちてしまえば積み上げた含み益も他国でやっ た場合もそれと比較するとそれほどでもなかった、結果この国の外には出られない…なんてことも起こり得ます。
ひとつの対象に資金を全額突っ込むと、なにかがあったときに全てを失うからということで投資先を分散させるようにもよく言われたりもしますが、例えば世界的な経済危機が発 生すると、現金が必要になるため、不動産も株式も貴金属もその他の資産も我先にと一斉に換金されるので始めるので、何にいくら分散させて持っていようとも全部仲良く資産 価値が大きく下落した…なら最初から現金で持ってりゃよかったなんてこともありました。
高いときもあれば安いときもあるため平均すれば購入価格は抑えられるはずということで積み立て投資もよく推奨されますが、やっぱり「安いときにまとめてかう」よりは原価が 高くなり、売却時に儲けの幅は小さくなってしまいます。なるべくリスクをなくすには先程の記事にもある通りこれら三つを全て組み合わせるしか無さそうですが、そうすると、原価が高くなってしまった…、すでに他の振り分けているのでいませっかく安く買えるのに先に積立てで買ってしまいもう余力がない、などの理由で儲けを最大化するのは難しくなります。
資産価値ばかりにとらわれると…
投資をする上で、さいごに手元にいくら残るのかを意識するのは大切な視点ですが、それだけにとらわれると、このように結局コストが掛かりすぎて儲けが少なくなってしまいま す(ほとんど出ずに、現金をもっているだけの状態に近い、なんてことにもなるので)。十年前のリーマンショック後の経験について少し触れると、当時持っていた物件や銘柄の価値は大きき下がりましたが、それぞれ変わらずおなじがくを稼ぎ続けてくれていたので 売る理由がなくそのまま持ち続けました。それだけでなく、むしろいまは資産が安く買える!と思い、さらに買い増しして上がり事態を増やし、含み益がでているものもあります 。
例えば逆に好景気で何かの資産価値が上がったとします。含み益が出ることは良いことですごく嬉しいことではありますが、よく考えてみてください。 資産価値は増えたかもしれませんが、大抵の場合は、その資産からの上がり自体は事前に額や料率の取り決めがあるはずなので、すぐに増えてくれるわけではありません。売れば 今度は安く買えないこともあるし、買い直すまでは収入がありません。
投資は「お金をいれた先から定期的に稼ぐ」が基本なので、過度に資産価値を気にしすぎるのはあまり良くありません。安く仕入れて高く売るは確かに商売の基本ですが、値動きだけで儲けようとすると、それは投資ではなく投機になってしまいます。