例えば外国為替証拠金取引(FX)や暗号資産(仮想通貨)などの値動きでしか儲けを得ることができないものに全てのお金をつぎ込んでお金持ちになるのは、ほとんど無理でかなり無謀と言っていいでしょう。ですが、お金を稼ぐ手段の一つとしてこういったものを少し組み込んでおくことまでも全否定してしまうのは間違いなのではと思ったりします。
100%投機的なものだけでお金持ちになろうとするのは無理だけど
先日また現代ビジネスの「「投資」と勘違いしてギャンブルにハマった29歳モデル女子」(https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200119-00069495-gendaibiz-bus_all)という、かなりギャンブラーな人生を歩んでいる女性について書かれた記事を目にしたので、今回はそれをもとにお金を増やすためには何にどれくらいずつ振り分けるべき等書き綴っていきたいと思います。
ウソかホントか若い女性の中には年金制度なんて信用できないということで年金保険料の支払いを滞納してでも自分のお金のほとんどをFXや暗号資産への「投資」に回して生きている人もいるようなのです。
仮想通貨の売買やFXは、記事中にもあるとおり自分でコントロールできる部分はほとんど何もないため、つぎ込んだ資金分に対してある程度事前に決められたとおり定期的にリターンを得るという投資とは異なり、ほとんど運や外的要因に結果が左右される「投機」に当たります。
こういったものに資金を全額投入してしまうと、それはもはや賭けでしかなくて、あまりに頼りないのでお金の稼ぎ方としては正しくありません。
投資ってどういうもの?
例えば不動産は、自分が賃貸に出す物件をどういう部屋にするかや誰向けに貸すか等はほとんど全てオーナーである自分がコントロールすることができます。市場で求められる形に仕上げれば、確実に入居者が付き家賃が入るので堅い投資です。
株式についても同じようなことが言えて、オーナーは直接経営に関わることはできませんが、ビジネスが上手くいきそうかどうか等判断するための情報はある程度公開されていて、議決権行使の時に重要なことには間接的にでも関与出来たり、良さそうな経営者を選んだり等こちらもある程度結果をコントトールできるので、少なくともギャンブルとは全然違います。
webサイトなども同じように、例えばどうやったらアクセスを増やせるか、どう広告を配置すべきか、何についてどう書くか等、広告料を稼げるかどうかについてはある程度は法則性があるのでこれもちゃんとした投資に当たります。
値動きでしか儲けられない=ダメ、ではない
不動産や株式やサイトなどに対して、FXや仮想通貨は、ある程度の情報が出回っていたとしても、値動きがどうなるかは予測できない部分が大きいのは確かです。
ですが、予測できるわずかな部分を上手く使ってちゃんと儲けを出せている人もいるので、「FXや仮想通貨はギャンブルだからやるべきではない」と全否定してしまうのは勿体なさすぎます。
投機的なものでも上手くやれる人ならば、失敗しても生活費くらいは何とかなるくらいの別の収入源をもうひとつ持っているならば、やってもいいと思います。値動きだけで儲けようとするのがすべて間違いならば、例えば多くの人が貴金属の地金に投資しているのも「それは投資ではない!」ということになってしまいます。売り買いでしか儲けられないということで商売というものそのものがダメということにもなりかねません。
自分が得意としているならば、それを捨てまで本当の意味での投資だけにしぼり直す必要はありません。先程も触れた通り、少なくとも一つは堅いものを持つべきですが、その用意さえあれば、並行して得意な賭けを磨き続けるのもありだと思います。