お金について学んだことが今まで特になくて、将来に備えるためには貯金をすべきか投資をすべきか悩む人は多いようなので、今回も少し例なども挙げながらアドバイスできればと思います。
まずは種となる資金を5~6年ほどかけて貯めるべき
先日withonlineの「【貯金のギモン】貯金と投資どちらがいい? いまさら聞けない素朴なギモンを解決!」(https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200116-00010007-withonline-life&p=1)でもFPが同じような質問に対し、最初は貯金が優先との回答が示されていましたが、
FPの言う通り資金がなければ何も始まめられないので、まずは毎月2~3万円くらいずつ貯める必要があります。
たまに1年間で100万円貯めてみよう的なものも目にしますが、あまり無理をし過ぎると後で反動が出る可能性もあるので、普段の生活もそこそこ楽しみながら給料日に合わせて数万円程度を天引きなどで先によけて貯めるのがおススメです。
記事中FPは具体的にどういったタイミングでいくらくらいから投資を始めるべきかについては触れていませんが、貯金を始めてから大体5~6年も経つと、どこかに中古の戸建てなど不動産が買えるくらいの資金が溜まるはずです。
それに最初にこの投資用の資金を貯める段階でも、現金として持たなければならないということもないので、最初から株式などを積立で買って自分が持っている銘柄や関わる業界について学びながらでも良いかと思います。
ある程度貯まったら投資すべき理由
投資はコワいので、できればそのまま現金で持ち続けたいという人のために、なぜ投資をした方が良いか一つ例を挙げて説明すると、
例えば1億円を定期預金として銀行に預けておいても今の金利は0.001%程度しかつかないらしく、年間の利子収入はたったの1,000円だけとなります。利子だけで何とか食べて行こうとすると、単純計算でたとえば年間100万円稼ぐだけでも途方もない額の元手が必要になるのでほとんど不可能です。
1億円以上の大きな金額を持っていればもう少しいい金利は付くそうですが、それでも0.1~0.5%とかですから、年間たったの10~50万円では生活できません。
それに対して、もし不動産に同じ1億円を投資したとすると、年間1,000万円の家賃を稼ぐことは難しくありません。もし同じ金額を高配当が付く株式への投資に代えたとしても、年間300~500万円くらい稼ぐことができます。
もちろんこれらの上がりを全て使えるのではなくて、ここから税金が引かれて、少し経費も掛かるのですが、それでも手残りは多いので、普通に生活していくには十分な金額です。
このように投資はお金を稼ぐ手段としては、貯金よりもはるかに効率がよいのです。
給料は今後なかなか上がらなくなるので、他の稼ぎを増やすべき
投資をすべきもう一つの理由は、働いて得られる賃金も今までのような年功型が徐々になくなりつつあるので、この先は、同じ仕事で普通に働き続けても収入が全然増えないといったことも十分に起こり得るからです。
給料が上がらないくらいで済めば良いですが、ここでも何度も触れている通り、例えばこちらの「黒字でもリストラ断行 収益強化へ先手 早期退職3倍に・民間調査」(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200122-00000020-jij-bus_all)等をみると、そもそも普通に長く働いて同じ額の年収をもらい続けることさえも、贅沢なことになりそうです。
歳を重ねても稼ぎが変わらないままだと将来に希望が持てませんが、投資の稼ぎが給料と同じくらいかそれを上回るようになると、外からの影響(代表的なものとしてクビのリスクなど)に怯えなくて済み、 精神的にも余裕を持てるようになるので、働く・貯金するだけではなく、並行して投資をして稼ぎを生んでくれる資産を増やしていくとよいでしょう。