最近よく高年収と遺伝を結びつける記事をよく目にしますが、遺伝通りに高い年収を得られるかどうかは結局のところ環境次第とあり、遺伝で得られるものも大雑把にせいぜい賢さや体つきくらいまでのようなので、ほとんど気にしなくても大丈夫そうです。
研究結果は年収と遺伝の間には関係があると示唆しているらしいけど?
プレジデント・オンラインの「40代の収入は”半分以上遺伝で決まる”は本当か」(https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200120-00032139-president-bus_all)によると、高年収を得ている人には高年収を得る人だけがもつ遺伝子があり、歳を重ねるごとにその影響を受けやすくなるらしいのですが、いい遺伝子を持っていても、それを使える環境を得られなければ、結局は役には立たないようです。
こういう記事を目にすると、自分の両親はそれほど優秀ではないので高収入を得るのは無理かも…と思ってしまう人もいるかもしれませんが、あまり心配する必要はありません。
まず、高年収の親と同じように子供も高年収を得るためには、記事中にもある通り、受け継いだ能力を活かせる環境自体を手に入れる必要がありますが、今ではその環境自体を手に入れる(=いいお給料をくれるお仕事に就く)のが難しくなってきています。
以前はお金になった例えば知識量や計算能力も、今はほとんど機械が代替できるようになったため、企業があまり人間を高く買ってくれません。
こうした状況下では、今まで雇われるために必要とされていた能力において人より優れている/劣っている部分があったとして、そもそも何歳になろうが雇われる人たち全体の給料自体が低く設定されていて大きな差はつかないので、遺伝による収入格差は思ったより広がらないかもしれません。
いい遺伝子を持っていてもいなくても、雇われて生きる以上はだいたい皆等しく低めの給料しかもらえないところに収まっているので、良くも悪くもある程度平等と言えます。
働いても差がつかないなら一体どこで差がつくのか?遺伝が関係あるのか?
遺伝でなければではどこで収入に大きな差がつくのかというと、おそらくは投資をするか/しないか、という部分が大きく関わってきそうです。
しかも投資に関して言えば、いい物件を選ぶとか相場を読むとかアクセス数を増やすといった力は遺伝で得ることはできず、実際に経験を積んだりや感覚で得る部分が大きいので、「○○の息子/娘である」はほとんど意味がなく結構フェアな世界です。
投資で上手くやっている人たちの中には、親は特に何も持っていないという人も多く、手法についても血縁以外の人から学ぶことができるので、自分が持つ遺伝子に関係なく家賃や配当や広告料などの稼ぎを増やせます。
なので、もし「高年収を得るにはいい遺伝子が必要」だったとしても、それはせいぜい雇われて働く場合は、程度に理解してくのが良さそうです。