実際に投資をしている人は意外と少ないという話の続きですが、株式にしても不動産にしても、投資はある程度の年収がないと始めにくいと思われているところがありそうです。ですが実際には小資本でも始められるので、自分は年収が少ないからといってあきらめる必要はありません。
実際に投資をしている人について、フィナンシャルフィールドの記事「年収1000万円の人は、どんな商品に投資している?」(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200110-00010001-ffield-bus_all&p=1)などによると、日本証券業協会が行った調査で、もともと労働人口の5%程度しかいない年収1,000万円の人のうち約5割が株式に投資をしており、いわゆる普通クラスのサラリーマンであればこれが2~3割程度しかいないという結果が示されており、不動産についてもどういった人が投資をしているか等を調べて見ると、実際に物件を所有している人の約5割はサラリーマンながら、彼らのほとんど(約83%)は年収500万円以上(「第6回不動産投資に関する意識調査」(https://www.kenbiya.com/info/user_anquite_result201609.html))と出ています。
投資=稼ぐ人だけのもの?
上記の調査結果のそれぞれの「大部分の人」だけを見ると、それなりに年収が高くないと投資は始められないかのように見えてしまいますが、実際には小資本でも全然可能です。
例えば上場株式の場合、1株当たりの単価は平均的に10~30万円前後だったりするので、別に年収がそれほど多くなくても100万円程度の貯蓄があればいつでも買い付けて投資を始めることが可能です。株式の場合は、高配当でも3~5%の利回りなので、税引後に実際に得られる配当金は3~4万円程度ですが、それでも銀行預金に付く利子よりもはるかに高い利率で回せます。
中古の不動産に投資をしたい場合は、例えばアパートなどの集合住宅であれば安くて1,000万円からあり中規模のものであれば数千万円しますから、ある程度の年収がないと銀行から融資を受けて購入することができないということで、年収が高くないとできない投資というイメージがありますが、何もお金を借りないと買えないわけではありません。世の中には200万円前後でも買える中古の戸建ての物件は無数にあって、それらは以前ここでも何度か触れたように毎月数万円を数年間貯めることによって購入資金は準備できるので、高年収でなくてもよいのです。小さな物件でも入居者が付いた後は毎月数万円稼いでくれるので、かなり利率のいい投資です。
サラリーマン一本よりも安全でトータルの稼ぎも多い
このように、冒頭で触れた調査結果だけを見ると、不動産にしても株式にしても、あたかもお金持ちにしか手が出せないものみたいなイメージを抱いてしまいますが、実際には年収が低くても200~300万円程度のまとまった資金をちゃんと用意することができれば(*こればかりはどうしても頑張らないといけません)、いつでも始めることができるのです。
雇われて働いて年収1,000万円を稼ぐとなると、拘束時間も長くなり帰宅してもヘトヘトの状態で他に何もする気にならず、それ一本で生きてしまいがちですが、それほど年収が多くなければ変に何かに責任を背負う必要もないので、自分のために使える時間は多かったりします。その時間を投資に回して色々勉強し続けて収入減を増やし続ければ、サラリーマンとして余裕を持ちながら副収入も多めでトータルで見れば年収1,000万円のサラリーマンの稼ぎを上回る、なんてことも十分に可能です。