自分もこのロスジェネ世代に入るので一応当事者ではあるのですが、就職当時はどの国も結構大変だったし、もとから国が暮らしを何とかしてくれるもの等の期待は全くなかったので、自分たちの世代だけが不幸だという意識は特に無かったのですが、統計的に見れば、どうしても不遇の人の数は多い世代だそうです。
最近になってようやく政府が動き氷河期世代の雇用を進めているものの、採用数が少なかったり、彼らももうそれなりの年になり支援策が効かないので遅すぎると色々叩かれています。
ITmediaビジネスの「国の支援も手遅れ…「就職氷河期第一世代」の女性が味わった絶望とは」(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200109-00000025-zdn_mkt-bus_all)によると今後3年年間でこの世代の雇用30万人分増加を目指すべく600億円規模の財源を使うとありますが、確かに遅すぎるところはあるのですが、将来の生活保護費の増大の可能性とかを考えると、今のうちにこの世代の就職を支援して働いてもらった方が結果的に負担軽減にはなりそうです。
ロスジェネ世代は不幸の世代?
今まで見てきた感じではおそらく、自分を含めたこの世代が「非正規で雇われ続ける」等の働く変化の影響をモロに受けた最初の世代だとは思うのですが、後に続く世代もよく見ると、売り手市場とは言いながらも非正規でしか雇ってもらえない若い人も多くいるようです。そうすると自分たちの世代だけが突出して冷遇されてきたわけではないようにも思えてきます。
先程の記事中には、少ない給料でずっと不遇の時を過ごした女性たちが登場しますが、自分がその時いた環境を別のところに変えてみるとか別の形で稼ぎを増やすことを考えるなどは特にしていなさそうです。
ただどうしても、それなりに整った環境は行政が整えて与えてくれるものだという意識もある程度思ってしまう人も多いのか、動かない/動けない人は一定数いるので、特定の世代全体への支援も必要なのかもしれません。
動いて変える努力をしないとキツいままになる
不幸の世代とは言われながらも上手くいった人たちにも触れておくと、
ロスジェネ世代は不幸の世代と言われながらも、その中には少し景気が良くなった頃にもともと目指していた「いい勤め先」に転職した人も多くいて、何とか上手く環境を変えることができた人もいます。
いい勤め先に雇われるチャンスがあまりにも少ないため、もうそれに期待するのはあきらめて、人によっては働く以外の道も開拓し始めて、投資がブームになったのも、それこそ年齢的にも氷河期世代の人たちが中心だったように思えます。彼らは世代がどうのということに関係なくお金を稼いでいるので、あまり当時の経済情勢や社会のことは恨んでいなさそうです。
以前も何度か触れましたが、どの世代にとってもいい時も悪い時もあるはずで、日々の暮らしの苦しい部分の全てを社会のせいには出来ません。基本的には特定の世代だけ特別に目を掛けてくれるということはないので、今いるところが苦しいならば、自分から積極的に動いて環境自体を変えるしかありません。あきらめずに探し続ければ、一生懸命働いてくれそうな氷河期世代から取りたいと言ってくれるところだって見つかるかもしれません。