ロスジェネ(就職氷河期世代)以外の状況を調べる中で目にしたものですが、「「26歳手取り13万円、給料日が来るたび惨めになる」正社員で年収300万以下の女性たちの嘆き」という記事を読むと、彼らに続く後の世代もずっと苦労し続けているという読みは間違いではなさそうです。自分たちは大丈夫かもと思っていたであろう一つ上のバブル世代についても、ITmediaの「賃金は減り、リストラが加速…… ミドル社員を脅かす「同一労働同一賃金」の新時代」によると、彼らにもクビor良くても低賃金地獄が待ち受けているため、結局はトータルで見ればどの世代を見ても恵まれているということはなく大変そうです。
あまり想像したくはないですが、記事へのコメント欄にもありましたが、このままいけばどこかでスラム街が形成されるという予測も残念ながら現実になるかもと思ってしまう時があります。「働く」ことだけに目を向けると、希望は多くなさそうに見えます。
若い世代を見ると
まず最初の記事をもとに若い世代の人たちが置かれている状況についてみると、就職氷河期と比較すると景気はいいので働き口自体は多くありますが、非正規雇用の案件も多いので、いい職に就けた人とそうでない人との格差はロスジェネ世代とそう大きく変わらなそうです。また、働き口が多くても記事中の女性のように安い仕事が多いので、金銭的には別に恵まれているわけではありません。
バブル世代の将来
就職氷河期世代のひとつ上のバブル世代を見てみると、彼らも今は企業や組織にとってはコスパの悪いお荷物のようなものと見られているので(もちろんちゃんと働く人もいるのに一緒くたにされて)、同一労働同一賃金が施行されると「無駄に高い」とされている賃金のうち非正規雇用には付かない手当などは削られることになりそうな雰囲気です。収入激減くらいで済めばまだいいですが、50歳以上はとにかくクビ、がもっと一般的になりそうです。今までが何とか順調に来これた分、苦境への備えができていない中で50歳を過ぎて突然追いやられても生きていくのは難しいでしょう。
つまりはどの世代も苦しい
こう見ると、就職氷河期世代だけが特別キツいわけではなく、この世代が不遇なのは、雇われて生きる人達全てが使い捨てられキツくなるきっかけのようなものでしかなかったのかなとか思ったりもします。
どの世代にもいい時もあれば悪い時もあるというようにどこかでバランスが取られたりするので、働く以外の収入源を持つことによって、なるべく外的要因に自分の人生を左右されにくい環境を作っていくことが大切になっていきますね。