ごく普通のレベルの生活をするだけでも結構お金が掛かるらしく、産経新聞によると例えば京都市内で普通に生活する場合に掛かる生活費は1カ月約48万円と出ていて(「4人家族で必要なのは1か月48万円…京都総評の試算が呼んだ波紋」(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200107-00000500-san-bus_all))、結構衝撃的な数字なのですが、よく見ると削れるところもありそうです。「毎月48万円掛かります!」と言われて、そのままこの金額を使い続けていくと、たぶん生活苦からは一生抜け出せません。
妥当な数字かも知れないけれど、絞る必要あり
細かく出費を見ていきますと、
まず最初に目につくのが食費で、共働きで自炊が難しくなるからでしょうか。毎月11~13万円という額は掛かり過ぎのようにも見えます。FPとかが毎月5万円前後で!とかいうと、さすがにそれは無理だろとは思うのですが、それでも少なくともここから5~6万円は落とせそうです。
地方都市なので住居費は6万円前後であれば別に贅沢ではありません。東京だと借りたらこの倍くらいでしょうか。普段の移動については乗用車の維持費が毎月3万7千円と、これも地方に住む場合はどうしても掛かる費用なので、必要な経費ということで落とすのは難しそうです。
非消費支出の内訳が分からないのですが、試算は「税込み」とあるので、社会保険料や税金などの総額ででしょうか、天引き分であればこれも落とすことはできません。
ですが、「その他」と「予備費」で8万円とあるので、これは毎月掛かるものではなさそうなので、ある程度貯めようと思えば貯められそうです。
ざっと見たら14~15万円は落とせそうで、実際には毎月32~33万円くらいで何とか足りそうで、これならば一人では無理でも二人で働いて何とかなりそうな額です。
家計が一番キツくなる50代で大学生の子どもがいる家庭では、毎月の教育費が13万円にもなるとありますが、大学の授業料等を含めるとこれも落とすのは難しそうですが、30~40代と同じように、食費・その他・予備費を合わせて十数万円落とせるので、毎月70万円も掛からないはずです。
健康や将来本当に使えそうなスキル習得などの支出はケチらず、不必要なものへの出費は削る
このように内訳をよく見ると結構ケズれる部分もあるのでそれほど心配しなくても大丈夫そうです。
大都市で生活すればそれなりのお金は掛かりますが、大都市での生活に拘らないというのも一つの選択肢で、東京などに拘らず他の年にも目を向ければ結構安く暮らすことは可能です。
「毎月48~70万円掛かります!」と言われてすんなりこの通りにお金を使おうとするのは、「ゆとりある老後生活を送るためには毎月36万円必要!」と信じてしまうのと同じようなことで、言われるがままに全部使ってしまうと何も残らずに、生きている間はずっと働かなければならなくなります。歳を取ってから毎月48~70万円も稼ぎ続けることはかなり難しいことです。
この試算表から削れそうなところを削るようにすれば、貯めて避けたお金で中古の不動産や個別株などへの投資に回すことができます。
2~3年に一度とか少しずつ、家賃や配当を稼いでくれる資産を増やし続けて行けば、年齢を重ねて働いてお金を稼ぐのが難しくなっていく自分をフォローしてくれます。
子どもがいてもお金を貯められる時期はあるので、その時期には不必要な出費はなるべく抑えて少しでも多く投資用の資金を作ることをおすすめします。