最近アーリーリタイアがちょっとしたブームになっているそうです。先日どこか別の記事でもNY州で弁護士として働く男性が収入の約7割を貯蓄に回して早期引退を目指しているというのを目にしましたが、こちらの「年収1000万円の33歳が「1000円ヘアカット」を愛用するワケ。早期退職を目指す若者たち」(https://headlines.yahoo.co.jp/cm/articlemain?d=20200108-00253007-bizspa-bus_all)でも似たような例が取り上げられていました。
以前からはあった考えではあるものの
なるべく早く引退しようという考えは実はそんなに新しいものではなく、むかし住んでいた豪州などでも移住してくる日本人家族はほとんどそれを目指しているか既に達成した人たちでした。父もそれを実現した人で、40で早期引退を意識し始め49で会社を辞めて引退し、それ以来不労所得だけで生活しており、今はもう65を過ぎているので年金も入ってくるようになってしまいましたが、それが無くても特に困らない状況にはあります(それでないと永住ビザが取れない)。
冒頭の記事によると、早期引退を達成した状態のことをFIRE(Financial Independence, Retire Early)といい、なぜかこれの推進運動(?)が起きているらしく、これに賛同して経済的自由を目指して動き始めた人が少しずつ出てきているようです。
自分も同じようにほぼそれを達成して熱海と東京間を行き来しているので、早く外的要因に左右されずに生きていきたいというのはよく理解できますが、いつの間にかそんなちょっとしたブームになっていようとは思いませんでした。
昨年くらいから45歳定年とかいう言葉も聞かれ始め、どこかに雇われても一生安泰ではなくなり、雇われ同士の関係の煩わしさや雇われとして上のポジションを目指す等があまりコスパに見合わないとバレてしまったこと等も理由としてありそうです。
とにかくサラリーマンが以前ほど格好いいものではなくなったことは、この動きの大きな要因となっていそうです。
アーリーリタイヤを達成するまで
アーリーリタイアを達成するには、支出をかなり絞る必要があります。記事中に登場する男性の例は、収入の約7割とあるのでちょっと極端ですが、衣食住の全てにおいて徹底して支出を削る必要があるのは確かです。見栄には一切お金を掛けてはいけません。ですから1000円カットで済ませるのは間違いではありません。
避けて貯めた資金は株式や不動産などに全力で投資します。上がってきた家賃や配当も全て再投資して、毎月続けている貯蓄に足して、さらに新しい資産を買います。そして、働かなくても家族(もしくは一人の場合は自分の分だけ)が食べて行けるだけ稼げるようになったら、経済的自由を手にしたことになり、いつでも雇われを卒業することができます。
ある程度の年齢になって悠々自適に生きている人の多くはこういう感じでやってきているので、効果は一応実証されています。
若い時のガマンを後悔しそう、と言う人もいるかもしれませんが、支出を締める・絞るとはいってもある程度楽しみながら生きていくことは十分に可能です。それに、私たちが歳を取るころには行政から受けられる生活支援なども薄くなっているかもしれないので、アーリーリタイアを目指していなくても長生きリスクに備えてなるべく早いうちから自分で準備しておいた方が良さそうです。