ここでも何度も取り上げてきたので少し今さら感もありますが、45歳定年・長生きリスクについての現代ビジネスの記事タイトルに目を引かれてしまったので、今回はこちらの「2020年、いよいよ40代・50代の「大量早期退職」が始まる…!」(https://gendai.ismedia.jp/articles/-/69374)その内容について検証したと思います。
要は雇われ続けるためには自分を磨き続ける必要があるということ
企業自体の寿命やサラリーマンの現役年数が短くなる一方で、年金受給年齢はおそらくこれからも引き上げられていく可能性もあるため、働いて生きる人のほとんどは少なくとも70歳くらいまで働き続けることになりそうですが、先程の記事によると、
社会に出てから働き続けなければならない年数÷企業の平均寿命
の単純計算でいくと、少なくとも2~3つのちがう職種もしくは環境(職場)を経験することになるので、本職を2~3種類持つ必要があるようです。
今までは一生を通して一つの職業でも十分に生きてこられたのですが、確かに「いま自分が得意としている仕事」が技術革新などで将来消えゆく可能性があることを考えれば、常にオープンマインドで様々なことに興味を持って本職と並行して少しづつ新たな分野についても学び始めるほうがいいのかもしれません。
コメント欄は40過ぎていきなり放り出されたらもうムリだろと厳しめですが、それでも筆者の言う通り、おそらく70近くまで働き続けなければならない現実自体は変わらないので、すでに40代・50代であっても何か新しいこと・興味があることについて学んだほうが良さそうです。
記事中にもありますが、新しいことを学ぶ環境自体は以前よりもはるかに整っていて、昔は習得が難しかった職種でも今は動画を見て学ぶことで、見よう見まねでもある程度までは行けそうですから、本職を2つくらい持って、なんとかなりそうでそうが…
本当は投資が一番いいのだけれど
ここではいつも「ある程度の年齢に達したら、あとは投資の上りで生きていこう」と提唱していますが、それは「働いて生きいていく」とすると、どうしても年齢というどうにもならない壁にぶち当たるからです。
記事にもある通り、今なんとか政府が企業側に70歳までの雇用環境を整えさせようと頑張ってはいますが、企業側は先手を打って既に45歳以上の社員を大量に切り始めて将来の高齢者雇用負担の軽減を進めています。加えて、歳を取ればどうしても体は衰えるので、本人にやる気があったとしても働くこと自体がキツくなります。
ですが、どうしても投資が怖いしやりたくないという場合は、何とか働き続けるしかないわけで、そうなると、少しでも長く労働市場に残るためには、やる気を保ち続けるという意味でも、全くタイプの異なる本職を2~3持っておいたほうが良さそうです。