投資をする人としない人の間では、資産額に大きく差が付くことになると思います。先日もそれ系の記事を見つけ、投資の必要性についてせっかく説得力があるのに、「ファンド」あへの投資を数勝とあったので少し残念です。投資は出来ればファンドではなく、不動産や株式など現物の個別の物件や銘柄をもつのがおすすめです。
投資すべき根拠
今回も現代ビジネスからですが、「富裕層との格差よりも「会社員どうしの資産格差」が問題だ」(https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200101-00069240-gendaibiz-bus_all&p=1)によると、
「r>g (資本収益率>経済成長率)」
とあり、これは個々でも触れたこともありますが、雇われて一生懸命働いて昇給を得るよりも、自分の資産を持って家賃や配当を得る方が利率がいいという事実を表しています。
筆者はこれをさらに
「投資からの上がり>銀行の利子」
と解釈していますが、「銀行の利子」を普通に働く人がするごく普通の投資(つまりただの預金)と置き換えれば、いちおう式は成立します。
記事によると、毎年4%で10年運用すれば、ほぼ何もしなかった人の資産と比較すると約2倍くらいの差が付くとありますが、理論上は間違いではありません。実際には高配当の銘柄の株式でも20種類以上の銘柄に分けて投資してやっと3~5%を実現できるくらいで、しかも少し元本割れになる年もあることを考慮すれば、実質毎年4%は結構ハードルが高かったりします。
まずはとにかくNISAの口座開設をとありますが、NISAには金額や期間に上限が有ったりするので、ある程度の金額までしか頼れません。iDeCoも記事の通り、貯金箱として機能しますが、60歳まで他の投資用に使うことができません。
どういったものに投資をするのが良いか
筆者はREITファンドへの投資を通してオーナーになることを提言していますが、広義ではそのファンドを持っている=不動産を持っているということになるのかもしれませんが、どういったテナントを付けるか・何をどうリフォームするか等は何もコントロールもできず、いわゆる「オーナー」にはなれないので、どちらかというと株式のようなものです。
しっかり不動産を組み入れるというのであれば、まずは200~300万円程度貯めて本物の中古の戸建てなどの物件を買って、入居者さんの付け方や部屋の機能の高め方などを学ぶのがおすすめです。実際自分で少しやってみないと、不動産投資がどういうものなのかを理解することはできません。
個別株についても同じで、せっかく株式に投資をするのであれば、ファンドのような色んな銘柄の塊ではなく、自分自身の基準で選んだ企業の株式を買って持ってみないと、どういう会社の株を持つと良いか悪いかを学ぶことができません。ファンドだと毎年持っているだけで信託報酬も取られるので、コストの面においても個別株のほうがよさそうです。
長期で投資をすることで、ほとんど何もしない人との間ではかなり大きな差が付くのは事実で、学べばある程度上達もするもので、少しずつ株式の個別の銘柄や本物の中古の不動産などに投資を始めることをおすすめします。