何となく、今の流れで行くと「とりあえず45歳でいったん定年」が定着して、普通の人がそこそこ人生を普通に楽しめるのはせいぜい40代前半までで、そのあと40代後半からはまともな仕事もなく収入も激減し、平均寿命が延びてしまったがゆえに、苦しいながらも生き続けなければならない、なんて世の中になりそうな気もします。
年功制の給与を改め、若い世代を助ける方向に変わりつつある
人間は歳を取るとどうしても衰えてしまいます。企業も成長し続けなければ生き残れないので、動きが悪くなってしまった社員をずっと居続けさせるわけにはいきません。そうなると、ポテンシャルが落ちる45歳前後で退職させて、若くてもっと動ける社員に変えて進み続けることになりますが、その後も同じような短いサイクルが続くので、超長期で見たら、今の日本の高齢者層=資産を持っている、のイメージも変わるかもしれませんね。
最近は給料についても、年功型の給与制度を変える動きが見えるそうです。NIKKEY STYLEの記事によると、共働き・子育てで一番苦しい世代を助けるために、オッサン世代の給与を薄くして、主に30代の給与を割とまとまった額で昇給させて助ける取り組みが一部の企業で既に進行しているようです(「共働きが当たり前なのに、なぜ「30代」は生活費が一番厳しいのか?」(https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191216-00010002-nikkeisty-bus_all))。
今まで単に歳を多くとっているというだけで威張ってオッサン世代にとっては災難でしょうが、自分たちも同じように歳を取るので、気を付ける必要があります。
このままいくと50代以降の人=何となくビンボー…、60・70代以降になると何も持っておらず力もなく…という感じで、いま高齢者層にある力も少しずつ若い世代に移る可能性もあります。
選挙権自体は一人一票と変わらず、高齢者の数も増えてはいくので、今後も若い人にタカる政策を打ち出そうとするかもしれませんが、お金が若い層に移っている状況下では彼らも黙っていないでしょうから、高齢者が望むような政策がそのまま通るのは難しくなるかも?
定年が早まり長生きリスクが高まる
こう見ると、45歳定年は世の中自体を大きく変えるきっかけになりそうです。
「現役」でいられる年数が25年前後とサイクルが非常に短くなると、若い人たちも現役25年のうちにある程度ため込み将来に備えておくことができなければその先は真っ暗になるかもしれないので、高齢者を笑ったりすることはできません。
返す当てもなくなる35年ローンなんて組んでる場合ではなさそうです。
若い人にも高齢者にも厳しい世の中になるかもしれないので、そうなると益々、経済状況に左右されずに稼ぐことができる不動産や株式やWebメディアなど自分の資産を積み上げておく必要がありそうですね。