大手銀行と聞くと安心・有望な就職先と思う人は多いようで、いまでもメガバンク入社志望の学生さんは多いようです。ここ最近は大手銀行でも省人化が進んでいることを親が伝えていれば、彼らも無駄な苦労とかしなくても済みそうなのですが、親たちもそれをあまり知らないのか、それとも知っていても格好いい世界だから自分の子供に入らせたいので敢えて止めないのか、どちらなのかなと思ったりします。
昔のイメージ通りには行かない
メガバンクがIT化を進めている件については以前触れたかと思いますが、現代ビジネスによると、例えば三菱UFJは4割以上、他2行も1~2割以上減と、来年の新卒採用の数を大きく減らす予定のようです(「メガバンク・ショック!いよいよ就活が「冬の時代」になりそうだ…」(https://gendai.ismedia.jp/articles/-/68930))。
これから必要になるIT関連技術者を育てるには一括採用で大量に取ってからふるいに掛けるやり方では非効率で適さないらしく、学生さんたちも今までのような大量一括採用に何とかすべりこむことを期待しにくいようです。
優秀で是非取りたい人材であれば待遇面で優遇したり雇用環境を整えて積極的に取りに行く一方で、先程の記事によると、取りたいレベルの人材が確保できなかった場合はもう無理な数合わせはせずに、いったん途中で採用を打ち切る企業も珍しくなく、新卒の就職内定率もわずかながら下がり始めたとあります。
どの業界を目指せば
そうなるとオリンピック後の経済減速後の労働市場がどうなるか気になりますが、記事へのコメント欄にはいくつかのヒントも見られます。
まずは、大手有名企業は有名な「いい大学」の学生しか取らない傾向にあるので、それであればいっそのこと大学など最初からすっ飛ばし働くか専門学校へ行くことを勧めるとありますが、それほど有名ではない大学の文系学科とかを無理矢理卒業するよりは、技術的な専門職に就いた方が安定した生活ができるのかもしれません。
具体的にどのような業界が有望かについては例えば、災害の復刻需要や老朽化したインフラや防災インフラ整備の需要がある土木や建設業などが挙げられています。体力的にはきついかもしれませんが、需要は多く人手不足なので、就職難で苦しむことは無さそうです。
IT関連の部門とかに就職すると、そこで働き続けるために技術の進歩に合わせて自分をキープアップし続けるのはかなり難しそうに見えます。もしそれが自分にはムリかも、と思える場合は、最初から別の業界に身を置いて、キツイ部分は人にやってもらい、自分は他の業界で働きながら投資用の種銭を少しずつ作り、成長産業を取り扱う企業の個別株を持って配当を得たり、中古物件などに投資をして賃料を得るのがいいかもしれませんね。
格好いい世界から少し距離をおいても、自分の資産を積み上げてそこからさらに収入を得たりすることは可能です。