最近は退職金として支給される額も下がってきている・もしくはそもそも出ないところもあると聞くので、老後資金のプランを立てる際には、退職金はなかったものとして考える方が安全です。
大きなお金をもらっても、パーっと使う人が多いとか
All Aboutの「「ミジメな老後」の原因?退職金の落とし穴」」によると、60歳定年時に退職金としてある程度まとまったお金を手にしてしまうと、もらったお金は沢山あるから少しくらい使っても大丈夫だと思ってしまい、結局これを旅行やら自分へのご褒美とやらで一気に散財してしまう人が意外と多くいるとあります。
退職金を使いきってしまう頃にはそれなりの年齢になっているはずなので、その時に働きに出て年金の不足分を補おうとしても、実際には高齢になってから企業に雇ってもらうのは難しい部分があるので、あまり現実的な方法とは言えません。
そもそも退職金を資金として期待しないほうがいい
先程の記事中には年金だけでは生活費が足りない場合に取り崩して何とかするための資金程度に考えておいたほうが良いとありますが、これは全くその通りで、そもそも普通に勤めて定年になるまでもらえないようなものをあてにして老後の資金計画を立てるのはあまりに「心もとない」気がします。
自分へのご褒美と称して、今まで買うことができなかった高価なものを大人買いしたり贅沢な旅行をしたりするなんてもってのほかで、まして自宅のローンの残債の支払いに充てて空っぽになってしまうと手元に資金がなくて何かが起きればすぐに行きづまってしまうのであまりに愚かとありますが、これも概ねその通りかと思います。
自分たちで執筆しているこのサイト内を見渡したところ、そういえば特に退職金などの大きなお金の塊をあてにした投資方法とかについては触れたことがなかったと思います。
今の社会では、新卒で社会に出てから定年までの間に1~2回程度は転職したりすることも珍しくはないので、投資用の資金源として大きな金額の退職金はあまり期待はできません。
退職金に頼らず、なるべく若いころから収入源を増やすべく投資する
投資は何歳からでも始めることは可能なので、過度に将来を心配しすぎる必要はありませんが、それでもできれば現役の間にしかも少しでも若いころから始めたほうが有利なため、毎月2~3万円程度でよいので投資用に積み上げ続け、ある程度のところで幾つかの中古の不動産を買って毎月家賃を得たり、毎年高配当が出る株式の銘柄を選んで買ったりして、不労所得を得られる収入源を増やしていくのが良いです。
お金を単純に貯めたままにしておいても、それがお金を生んでくれるわけではないので、老後資金の心配を無くしたいというのであれば、投資は避けては通れない部分があります。
また、先程も高齢になってから雇われるのは難しいと触れましたが、定年後も働いてローンを返し続けることは実際には難しいので、60歳以降もローンを背負い続けるような無理なプランでは自宅を買わないほうがよいでしょう。
定年までに年金以外にもいくつか不労所得の種を持っていれば、特に現金がなくても退職金が出なくても困ることはありません。最初からなかったものと思い、入ったら儲けもの程度に思っておくといいかもしれませんね。