年末調整の季節なので、副業収入関連のネット記事が多くなってきました。自分の場合、働き始めた頃に合わせて投資業も継いでいるので、確定申告しないというチョイスは最初からなかったのですが、これだけの数の記事があるところを見ると、副業による稼ぎが20万円前後の微妙なラインの人の場合、もしかしたら申告しなくてもバレない・税務調査なんてこないだろうと思っている人は多いのかもしれません。
副業などで年間20万円以上稼ぐと申告が必要
副業による稼ぎを黙ったままでいるとどれくらいヤバいのかあるいは大丈夫そうなのかを調べて色々見ると、例えばプレジデントオンラインの「副業収入”年20万超え”は税務調査がやってくる」(https://president.jp/articles/-/30890)によると、税務申告を怠る人を税務署が捕まえるまでわざと数年猶予を与えるというのはウソのようです。2~3年放って置かれるのはべつに黙認されているということではなく、職員が足りず手が回らないから徴収が遅れているだけとあります。ある日突然税務署から封書が届くこともあるようです。
それもそのはずで、申告をおこたって所得を隠している状態は、べつに年数が経っていなくても違法な状態なので、彼らも意図的にそれを放って置くわけにはいかないでしょう。
注意が必要なケース
2月~3月に確定申告をしなければならないであろう人の典型としてライターさん等も、記事の原稿料などの合計が年間で20万円を超えたら申告が必要です。例えば今持っているサイトの例でいうと、各ライターさんには法人として記事の執筆を発注しているので、原稿料支払いが年間で一人当たり5万円を超える場合、期末の確定申告時には「報酬、料金、契約金及び賞金の支払調書」というものを提出しなければなりません。これには原稿料を支払ったライターさんの名前やマイナンバー(マイナンバーカード等のコピーも添えて)や原稿料の金額を記載する必要があります。
確定申告したりとか面倒になるからマイナンバーは渡したくない、というライターさんも過去にはいましたが、支払調書には必ずこれらを書いて提出しなければならないのでということで、何とか記載させてもらいましたが、もし拒まれたとしてもマイナンバー提出を拒まれたこと自体も伝える必要があり、税務署もその支払調書等をもとに「なぜマイナンバーを出したくないのか?」と調べるので、なるべく最初から提出してくれるようにお願いをしています。
先程の記事中には、例えば年間100万円の副収入がありながら2年申告せず3年目にバレて納税(100万円×3年×税率)するケースが例として挙げられていましたが、こういう場合には加算税や延滞税も課せられるようで、まず無申告の罰としては15~20%が追加で徴収されるようです。よほど悪質な場合でないと課されないでしょうが、重加算税だと+40%とかあります…。
申告の作業を通して節税などに関する知識も学べる
このように、自分のほうは黙っていてもバレないだろうと思っていても、支払った側が先に報告をしていて逃れられないこともありますので(発注元が法人の場合はそう思っておいた方が良さそうです)、少々面倒でも2~3月の確定申告はしっかりやっておくことをおすすめします。先程の記事にもありましたが、例えば他にも別の副業などをしていて何か使えそうな経費などがあれば、還付を受けられる可能性もあるし、申告を通して税務に関する知識も身につけることもできます。税に関する知識は蓄財に役に立つので、少々面倒でも悪いことばかりじゃありません。