先日むかしの知り合いと話している中で、「でもそうはいっても、今の収入では生活していくのがやっとで、なかなかお金なんて貯められないよ」と聞いて、何とかお金の悩みを解決してあげられないかと思い、上手なお金の使い方と生き方の参考になりそうな記事(「収入は日本の3分の2、でもイタリアの生活が破綻しないワケ 物価は安くないのになぜ?」)をみつけて見せてあげてみました。日本国内の例ではないのですが、少ない収入でも上手くやりくりして生きていくという、生き方としてこういうやり方もあるかと納得してくれたようです。
日本の外でも「苦しい」のは同じ
イメージよりもかなり少ないなという印象を受けたのですが、冒頭の記事によるとイタリアでの全世代合わせての普通の人の平均月収は約20万円(€1,600弱)と日本の月収28万円に対し約3分の2程度とあります。もう少し豊かで稼いでいるかなと勝手に思ったのですが、2017年度の統計でこの額のようなので、一昔前とほとんど変わらないようです。それでも家賃も物価も両国ともあまり差がない中で、彼らはその収入の範囲内で上手く暮らしているようです。
筆者の鈴木圭氏によると、彼らがこの月収でも何とか生きていけるのは、基本的にあまり外食をしない(外で食べると日本以上に高い?)、生鮮食品は安いらしく、休日は知人や親族とお金をあまりかけずに過ごすから、とあります。
そういえばイタリアに行った際、若い人は収入がとにかく少ないので独り立ちは難しく、家を出るのも年齢的には少し遅くなり、家を早く出るにしてもアパートをシェアするのが当たり前と聞きました。お隣のフランスやドイツでも女の子たちを見るとオシャレですが、別に高いものをいているわけではなく、量販店で買った安めのものを上手く組み合わせて着こなしているのが実態でした。家賃・食費・被服・通信(ケータイ)等と使うとほとんど残らないながらも、それ以外には普段あまり金が掛からないようなので、なんとか暮らしていけるようです。
それでも日本で生きる方が苦しいように思えるのはどうして?
こうみると日本人も欧州の主要国の人も生活の苦しさはそれほど変わらないようにも見えますが、かれらのほうが少し豊かに見えるのはなぜなのかと疑問に思えてくるのですが、それは一つは、日本だとみんなで流行りものにお金を使ってしまうからというのがあるからかもしれません。
本当はそれが特に必要なものではなくても、みんながそれを持っているから/やっているからということで真似てしまうと、みんな同じものを持っている/ことをしているという安心感のようなものは得られるかもしれませんが、本来は避けて貯めておける分をそれで使い果たしてしまいます。結果、全員で余裕がないまま生きているだけ、のようにも見えます。
海外だとその点、人と同じことをしなければならないという圧力は非常に弱いので、見栄を張ったり流行を追いかけるというコストがあまりかからずに済みます。
なので普段から、流行りものにはすぐ飛びつくのではなく、冷静になって、自分にとってそれが本当に必要なものなのか考えると良いかもしれません。
例えば、月収20万円以上の部分は無かったものとして
今回は日本とイタリアの月収や生活費を比較していますが、単純計算でも約8万円くらい、そんなに稼いでないよという人でもおそらくは4~5万円くらいはこのイタリアの平均月収20万円を上回るのではないかと思うので、いっそのこと20万円以上は元々無かったものとして投資用の種銭として貯めておくのはどうでしょう。
3年もすればどこかの中古の戸建てを買うことができて、家賃を月収数万円稼ぐことができます。それから次の2年程度は同じように貯め続け、家賃も合わせてもう一つ中古の戸建てを買い、そのあとも毎月継続くしている貯金と全ての家賃の上りを合わせて今度は高配当がつく株式の銘柄を選んでも買ってもいいですしもしくはまた同じように中古の戸建てを増やしても良いので、このように「少ない」収入でも投資をして別の収入源を増やしていけるので、仮にもし一生安月給な状態でも全然心配は要りません。