45歳という年齢が人生における一つの分岐点になりそうです。大手企業の人員整理関連の記事は度々出てくるのですが、こちらの「45歳以上はクビ!? NEC、富士通、コカ・コーラetc.でリストラが進行中」(https://nikkan-spa.jp/1569100)によると、多くの大企業が大規模な人員整理を進めて45歳以上の社員数の減らす方向で動いているようです。リストラと聞くと、以前は業績が悪い会社が置こうなうものと言うイメージがあったかと思いますが、近年は、将来のビジネスも見据えて先行して進めているようです。
長生きリスク・年金不安を抱える中で
社会の持続性を考えると、全体的には「100年という長い人生を見越して人生設計を+70歳まで現役で働こう」という方向に向かわざるえないのですが、企業のこうした動きはその方向性に反しているようにも見えます。
ですが、企業が生き残るためには競争力を上げて収益増加を図る必要があって、そのためには働き手としてはポテンシャルが少なくなる45歳以上の社員たちを減らし、若い社員に置き換えてビジネスモデルを変え続けていかなければなりません。ですから、少し年齢を重ねた社員のその後の人生のことを考えてくれる余裕はありません。
企業は「人々の生活を守るべき・大事にすべき」的なことをよく聞きますが、企業というものは本来リスクを取ってその企業に出資をしている株主のために利益をもたらすためのものなので、その姿勢は間違っていると言ったとしても、働き手の人生に責任を持ってくれないという部分はどうにも変わりません。
45歳で出されるとどうなるか
クビになる社員のほうはどうなるかというと、同じ世界であれば似たような状況のはずなので、なかなか今までと同じような仕事・同じような条件では再就職できません。どこかで働けるとしても、おそらくは他の業界で年収も200万円近くの仕事になることが多いようです。今まで自分が見た例では、同じ待遇で再就職できた人はありません。このように、行った先もきつくて安いものかもしれませんが、それでも、どこか働ける場が見つかればまだいいほうなのかもしれません…。
出て仕切りなおすのが得
記事では、45歳以上で希望がないところに残り続けるよりも、早期退職者の募集があれば、早いうちに割増しで支払われる退職金を手にして、他の企業に転職するなどしたほうが良いと提案されています。
そのまま残り続けて悪く扱われて最後はわずかなお金とともに出されるよりも、早いうちに出てしまったほうが得なのかもしれません。
どう備えれば?
このように、おそらくしばらくは大企業で45歳以上の社員の大量整理の流れ止まらないので、働く側としては、普段から、新しいことを学びつづける(違う世界で働くことも見据えて)、もしくは雇ってくれている組織に尽くすのではなくてダイレクトに自分にリターンをもたらしてくれる資産を買い続ける、といった準備を早くから始めることが重要です。
企業は自分のものではありません。自分の人生に責任も持ってくれないですし、身を粉にして頑張ったところで自分にダイレクトにリターンが返ってはきません。
ですから、職場ではもらう給料分を働くに留めて、なるべく自分自身のために時多くの時間を使い、自分の得意な分野をもって起業したり投資をしたりといったことをおすすめします。
他人のものに自分の人生を預けるべきではありません。