今回は、やりがいはあるけど薄給できついお仕事について触れたいと思います。どちらも若い人たちがあこがれるファッション関連のお仕事ですが、現場で長く続けていくのは難しそうです。何か応援したいのですが、もともとこの分野には疎いこともあって、どうにもアイデアが浮かびませんが、好きなのに「年齢制限」があるのであれば、いっそのこと30~40代で店を持つことを目指すのはどうでしょうか。
アパレル販売員
先日、女性に人気の仕事、アパレル販売員の約7割が、薄給に不満を持っているという調査結果が出たようですが(「アパレル販売員の7割が「薄給に不満」、4割は年収200万円台 調査で判明」https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1908/29/news036.html)、やはりと言ってよいのか…店長・副店長レベルの人たちを含めても、彼女たちの年収分布の最多ゾーンは200~300万円と、「安い」とよく聞かれるとおりだったようです。彼女たちの多くが「今後も続けたい」と思っている反面、給与面での待遇改善が望めなければ、残り続けるのは難しいと考えているようです。
美容師
若い人たちに人気のもう一つの職業、美容師にああこがれる人も多いですが、こちらのまとめ記事(「美容師の過酷な現実!年収250万円で、40歳で引退!カリスマ美容師も廃業」https://matome.naver.jp/odai/2145431525774836501)を見る限り、その現実はとても過酷なようです。
まず業界を取り巻く環境自体が一昔前と大きく変わって、競合が多い(格安店含め)ため単価を大きく取れない、実働時間も長く体にキツイ、下積み期間が長い、と大変そうです。また、他のお仕事と比較しても、男性でも年収は275万円で40歳以上でも美容師を続けている人は6%しかいないとあります。人通りの多い場所に行けば行くほど競争も激しくなるのに、それほど給料は上がらないようですから、ほとんどの人が20代で見切りをつけ、他の職業に就くとあります。
あこがれの仕事なのに
これらは二つともファッション関連で若い人たちのあこがれのお仕事ですが、共通して安い理由はなぜなのか気になります。理由の一つとして、接客業であることも挙げられるようですが、
ファッション・見栄えの良さを扱う職業ゆえに、基本的には常に若く居続けなければならないからかも知れません。人間自体がずっと若く居続けることは不可能ですから、必然的に若い人が出ては入り、を繰り返すしかないのかもしれません…
ファッション業界で第一線に立ち続けるには技術とある程度天性のセンスが必要なようですが、経営にはまた別のセンスが必要になるので、どんな人にもチャンスはあります。アパレル店にしても、美容院にしても、好きな分野で長く続けるには自分の店を持つのが一番幸せかもしれません。