個人の投資家は目立つ存在ではありませんが、わりと効率よくお金を稼ぐことができます。それに対し、働く人の仕事は外からでも見えるので、その分野で活躍すると注目を集めたりしますが、拘束時間が長かったり内容は結構ハードだったりします。だれか別の人が持つもののために尽くすポジションでもあるため、自分には直接リターンが返って来にくいところもあります。
外から見えにくく、あまりキツくはない
投資家がやる仕事内容は地味で目立ちません。
例えば不動産関連では、物件を調べる・資金計画を立てる・再生計画を練る、といった仕事は、外からは見えません。建てるわけでもなく、買って貸して家賃をもらうだけなので、実際に外に出て物件を見に行っても、投資家なのかそれとも住むところを探している人なのか、少し見ただけでは区別はつきません。
株式関連も同じで、銘柄について調べる・実際に買う・議決権を行使する、といったことも外からは見えません。配当を稼げますが、直接経営に関わるわけではないので、外からはふだん何をやっている人なのかは見えません。
メディアもそうです。オーナーがどういった記事を外注のライターさんに書いてもらっているか・動画をあげてもらっているか等は、外の人には見えにくい部分です。ライターさん・演者さんは署名記事のように名前を出すことができますが(出させないものもありますが)、広告料をもらっているオーナー自身は目立ちません。
格好良くはない存在
だれかが出資してビジネスを始めて⇒人を雇い⇒モノ/サービスが使われ⇒今度は新たに…、のサイクルの起点になっているので、投資家は経済活動・社会への貢献度もあるので別に悪い人ではないのですが、物理的に汗水垂らすわけではないのでズルく映るのか、社会的評価はあまり高くはありません。
投資家にはこのように格好良さが全然なかったり、一般的にいう社会的評価のようなものは低かったりしますが、どこかの組織に仕えているわけではないので、他の誰かの失敗等に巻き込まれて理不尽なことを言われることもないですし、意味がないと思うことをやるように言われることもありません。
格好良いポジションは、得てして激務で大変だったりします。大変なわりには出資者より実入りが少ないので(持ち主ではないので仕方がないのですが)、自分としては格好良さは人にあげて、なるべく「選ぶ・お金を投入する」の仕事をして実利をもらう方を選びます。