ゴルフ会員権といえば、ヘビーユーザーのための恒久的な割引券のようなものという理解でいるのですが、大体あってるでしょうか。ゴルフはバブル期の象徴のひとつで当時のサラリーマンにとっては必須のスポーツで、多くの人がゴルフコースの会員権に投機的にお金を注ぎ込んだたため、大体どこのコースでも一千万円単位で取引されていたように記憶しています。バブル天井を突いてから約30年近く経った今ではそれがたったの5~15万円とかで取引されていますが、つくづく、景気に連動して流行りものに手を出すとロクなことにならないと思ったりします。
ゴルフが好きなヘビーユーザーにとっては持つ意味がある?
自分も子供の頃にゴールドコーストのタンバリンマウンテンや大学に入ってからもシドニー内でやらされたりしたはしていたのですが、元からほとんど興味がなかったためか全く楽しめず本格的に学ぶ気にはなれなかったのですが、母は学生時代にゴルフ部だったり父も祖父から会員権を譲られていたりと、二人ともゴルフ好きで、特に父は日本にいた頃には毎週のように早朝から丸1日掛かりでも通っていたので持つ意味が十分あったようです。
さて父が持つ会員権のうち一つは旧小御門カンツリークラブというところで、バブル期には最高で1,000~1,500万円ほどにつけていたと聞きますが、2000年代に入りこれが500万円にまで落ち、明治ゴルフのサイトで現在の相場を調べてみたところ、↓
と、たったの15万円にまで下がっています。しかも経営陣交代のため現在名義書き換えもできずとあるため、実質売るにも売れずという状態なのでしょうか。
アベノミクス始動後はごくわずかながら持ち直したとか聞いたような気もしますが、それもごく一瞬だったようであまり影響はなかったようです。
売買できても名義書き換え料が高い
会員権の売却時には所有者の名義変更が発生しますが、この名義書き換えの費用が意外と高く、約26万円とあります。以前は例えば個人正会員の場合は、書き換えだけに35万円も掛かっていたようなので、かなり値下げはされていますがそれでもまだかなり高い感があります。
とはいえ、購入代金15万円+名義書き換え料26万円=41万円で正会員になれるのであれば、150万円(*入会金75万円+預託金75万円の正会員)もしくは280万円(同伴者一人も割に気を受けられるプラチナ会員)支払って全くの新規で会員になるよりも全然安く済みます。
正会員で1ラウンドセルフプレーであればどの日も1回7,950円でゲストは平日16,500円/土日祝23,500円とあるので、毎週プレーできれば2年くらいで元が取れる感じでしょうか。貸し切りの週もあるかと思うので単純計算はできませんが、複数年でヘビーにやる人なら持つ意味がありそうです。
投機の対象にはなりにくい?
ここ数年でさらにゴルフの人気が少し戻ってきたとはいえ、それでも全盛期ほどの勢いは無く、会員権に関してはもう昔のような投機(もしくは長期の投資?)対象にはならないかもしれません。ですが会員権はもともとそのスポーツをより楽しむためにあるのなので、今の価格帯こそが本来あるべき姿なのかもしれません。