雇われた組織の中で上を目指すのはとても非効率だったりします。多くの場合、出世してもあまり給料は増えず、責任と義務(付き合い)だけが増えて、自分で使える時間を失って苦労するだけです。接待・付き合い・調整によるストレスなど、体への負担も増えます。何よりも一番の問題は、出世によって得る「地位」とやらが、その組織に属している期間だけしか役に立たなくて、いちど組織から放り出されると、それが「まったく金を生んでくれない=資産にならない」という点です。
クビや病気のリスクがある・放り出されたら何の役にも立たない「地位」
労働市場の変化と終身雇用制度の崩壊も、出世の意味なし化の一因となっています。昔と違い今は雇用する側が働き手を定年まで面倒見ることはできなくなったため、ある程度の年齢に達すると解雇され、それまで頑張って築いた地位とやらが突然役立たずのものへと変わります。一度組織を出されてしまえば、その地位とやらは何も生みません。
地位を得る頃にはある程度歳も取っていているでしょうから、別の組織で働き始めるとなると、給料もそれまでの半分以下もしくは3分の1程度ということも良くあります。
働き手本人になんの落ち度が無くても、組織の経営状態などが悪ければ人員整理の対象になりますし、健康に気を付けていても、病気になって、職を失うことだっていつでもあり得ます。
出世による地位を資産と思いこんでいた人は、実は資産を何も積み上げてこなかったと理解することになります。
働いて年収1,000万円vsハイブリッドで年収1,000万円
サラリーマンとして年収1,000万円を得るよりも、サラリーマン仕事は年収300~400万円程度のものに留めて自分の時間を確保して、あとの600~700万円近くを副業もしくは不動産・株式・webネディアへの投資などで稼ぐ方が楽で簡単でもあります。投資であれば、同じ責任が掛かるとしても、自分がしたことのみに責任を負えばよいので楽です。
もしクビになったとしても、収入源の大部分は自分に給料をくれていた組織とは無関係なので、それほど困らないはずです。
資本主義社会の中で合理的に生きるには、働き手として上を目指すよりも、出資をして(たとえ少額でも)その出資先から定期的に収入を得るほうが得します。ズルいと思われても、それが資本主義の仕組みなの仕方ありません。
自分でコントロールできるものを増やす:
このように、働き手として、自分が属する組織で上を目指しても、ほとんどの場合、給料はそれほど上がらず責任だけが増えて、実益はほとんどありません。
時間を使って頑張って実益の無いものを積み上げてもなんの意味もないことですから、自分へのリターンをもたらしてくれるものを増やすことに専念したほうが得で、幸せへの近道となります。