ピケティの本は読んだことがないですが、ずっと一生懸命働き続けることを目指すよりも、投資の強さに気づくことはとても大事です。
継いだばかりの頃はあまりまだ投資について知識はなかったのですが、ほぼ直感的に、これらを持ち続けて使えば生身の人間が身を粉にして働く以上にお金が入るという単純な事実に気づいて、手探りながら運用を続けてきました。
あれから十年以上が経ちますが、継いだ不動産や株式、自分で買ったサイト等を使って上がった収益を再投資することで、少しずつですが新たな収入源を増やしているので、明日から食えないかも、といった心配はほとんどありません。
偶然とはいえ、「r(投資)>g(労働)」に若いころに気づけたことは本当に幸運でした。
やったことがないと、気づくのは難しいのかも?
日々色々な人と接して思うのですが、不動産や株式で稼いだ経験が全くないと、お金を稼ぐ手段と言えば「働いて、給料をもらう」しか思い浮かばないようで、お金があったとしても、不動産や株式を持つ意義や強みがほとんど分からないか、もしくは想像しにくいようです。
会話の中では「一生懸命働けばor上を目指せば、収入が増えていつか暮らしが良くなるかも」といったことも出てきますが、実際には働く側のリターンはほとんど増えないので、なかなか日々の生活の苦しさからは抜け出せません。また、それに気づく頃にはそれなりの年齢になっていて挽回も難しくなっていたりします。
家賃、配当、広告料を生んでくれるものを持つと
例えば、不動産への投資で稼ぎを増やす場合、ワンルームを一つでも購入すれば、それだけで毎月数万円分の収入アップとなり、昇給による収入増を大きく上回ります。数年に一度くらいの頻度で新しく一部屋ずつ買い足せば、それほど仕事を頑張らなくても、昇給以上に収入を増やせます。
これを株式への投資に変えても、同じようなことは可能です(家賃収入より少し遅くなりますが)。例えば百万円の予算を長期投資で元本の増減を気にせずに、毎年4~6%くらいの高配当が付く銘柄を選んで買うとします。すると、別に今まで以上に仕事を頑張らなくても、1年の昇給分くらいの収入を増やすことはできます。毎年さらに同じように買い足すことで、合わせて配当も増えるので、毎年の昇給とほぼ同じくらいの収入アップを図れます。
どうせ自分の労力をつぎこむのであれば、何か専門性の有るサイトを作るのもいいかもしれません。サイト作成では自分が注ぎ込んだ労力が、自分のもとに残ってくれるので、それを収益化することで、雇われ仕事で今以上に頑張るよりも、自分に直接リターンが返ってくる可能性があります。一度くらい失敗しても、労働とちがって制作物は自分のもとに残っているので、再生して利用することもできます。
働くことは良いことながら…
働くことは良いことですが、頑張り続けてもそれに対する対価はなかなか増えてくれません。
資本論の解説本を見ると、一生懸命働くことで得られるご褒美は、昇給ではなくて「その後も継続して使ってもらえること」とあります。もし昇給を得られたとしても、聞いた額からすると月額で数千円程度ではないでしょうか。
働いて昇給するとなると、その都度「何か新しいことをできるようになる、もしくは今まで以上に動けるようになる」を求められるので、そのうちそれを得るのも難しくなります。しかも、職場で身につけたものは、そのすべてが他でも生かせるわけではありません。「その場で上手くやっていく方法」等はそこだけでしか役に立たなかったりもします。
このように、雇われて働くことを頑張り過ぎても、自分の資産にならないこともあるため、なるべく早い段階で自分自身のために効率的お金を生み出してくれる資産を作り始めることをおすすめします。