老後2,000万円問題が出てきたことを機に、定年後の生活や資金繰りについて考え悩む人は多くいます。今回は記事自体ではなく、それに寄せられたコメント自体を検証してみて、何かアドバイス・補足できればと思っています。
「定活(定年後のための準備活動)」について考える
寄せられたコメントの元記事は、定活=定年後のための準備活動は必要と認識して女性は多くいるものの、実際に準備できている人は約1割しかいない、という内容のもの(https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190929-00010000-dime-soci)で、
それに対するコメントは、
とあります。確かにその通りだと思います。
現役でいる間は、働いて得る労働収入などがあって普通はそれで支出を賄えるので、特に何も考えなくても生活し続けていくことは一応可能です。
記事には意識調査に応じたほとんどの女性は定年後の収入減少(もしくはゼロ)に対して何らかの準備が必要と認識はしていて、収入を得るために新たに資格取得を検討したり情報収集を進めているとありますが、実際に何かの行動は起こせていないらしく、お金の準備が十分にできている人はわずか2%と、ほとんどの人が長生きリスクに対しての具体的な策を持ちあわせてはいないようです。
人手不足により60歳以上の人向けの求人案件も増えてきているとはいえ、よく読むと職種や限られていたり全体的に給料も安めだったりするので、これなら安心と確信できる案件をあまり目にしたことがないので、たしかに前述のコメント通り、今現在もうすでに苦労している人も多いかと思います。
コメント主さんは「ストックが大事」と説いていますが、労働だけを中心に考えばそれもその通りです。「老後資金として必要な2,000万円」のことも意識する必要があります。歳を取り、労働収入が細くなったとき・もしくは労働収入が細くなったときに頼りになるのは取り崩しでしのげる現金の塊だけです。
コメント後半部分では、そこそこ今も楽しまないと生き甲斐がなく、とありますが、これもその通りで、貯めこむのに一生懸命になり過ぎて、若い時期をひたすらそれに費やしてしまうと何のための人生だったのかと後悔ばかりが残りそうです。
「20年、30年続く定年後」を心配して準備することは良いことですが、し過ぎるのも良くありません。
実はこちらの元記事も「こういう現象がある」どまりで、有効策は何もなかったようなので、ここで一つ補足・アドバイスをすると、コメント主さんは「ストックは大事」と説明してくれていますが、ストックはストックでも現金は一度使えば手元からは消えてなくなってしまいます。消えてしまえば当然、次に何かがあった時にはもう助けてはくれないので、一度だけではなく繰り返し収入を得ることができるもの、例えば株式や不動産やwebメディアなどを持つとよいです。
これらの資産(ストック)ではなくて、定期的に何度もフロー(収入)を生んでくれるので、歳を取った自分を長く助け続けてくれます。
これであれば、現金で8,000万円も貯める必要はありません。
と、まとめてみました。具体策はまた他のページでも触れていきたいと思いますが、考えとしてぜひ参考にしてもらえればと思います。