周りを見渡すと、稼げる資産は持っていないので、とにかく定年後も働き続けると決めている、生身の自分こそが資産と信じている人がほとんどなのですが、最近の調査結果によると、定年後も働き続けることは実際にはかなりキツそうです。
定年後の給料は「現役」時の5~7割で労働時間はほとんど同じ
定年後も働き続ける人たちに関する調査結果の要約記事(「年収は半減!?60歳定年後も働く人たちの現状」(https://www.msn.com/ja-jp/money/news/年収は半減-60歳定年後も働く人たちの現状/ar-AAJzfeD))と明治安田総合研究所のハイライト(「2018年 50代・60代の働き方に関する意識と実態」)があったのでそちらをみると、まず、
定年後もほとんどの人は労働時間は、現役の頃と変わらないそうです。しかし、定年後は年収が現役の頃の7割以下もしくは5割以下に落ちることがほとんどで、給料が半減以下になった人は実に4割以上とあります。
仕事のキツさはあまり変わらず給料だけが安くなるので、結構つらい道です。
年金受給開始年齢が上がってから暫く経って世の中全体が「60歳以降も働き続ける」にようやく慣れてきた感もありますが、そもそもやはり普通は定年からの5年間の生活費を自力で賄う手段は持ち合わせていないため、調査でも実に6割以上の人が理由として挙げたとおり、生計を維持するために働くことになるようです(https://www.myilw.co.jp/research/report/2018_02.php)。
意欲や理由が有っても年齢制限がある
人生100年時代とか言われ始めて、年金受給開始年齢の引き上げも議論されている中で、不労所得をもたらしてくれる資産でも持たない限りは、70歳くらいになるまで働き続けなければならないのですが、
厚労省の調査結果「2018年高年齢者の雇用状況」(https://www.mhlw.go.jp/content/11703000/000398101.pdf)を詳しく見ると、66歳以降も働ける企業は10.6%しかないようなので、その年齢に達してもまだ働ける環境があるかどうかを検討せずにタワマン購入などでローンを70歳まで組んでいると、返せるあてもなくて、どうにもなりません。
以前も触れましたが、高齢になってから残債があると、それが大きなリスクになります。なるべく60歳に到達する前に少しでもローン残高を減らし、自分の代わりに家賃や配当などを稼いでくれる資産を積み上げていきたいですね。