森永卓郎氏の息子さんの森永康平氏がなかなか良いことを書いていました。投資誘導記事なんてコメントも見られましたが、「子どもの将来年収はどうなる? 金融教育をいまからすべき理由(https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191017-00030172-forbes-bus_all)」では、なぜ子供のうちから投資を学ぶべきかが分かりやすく説明されています。先日「r(投資)>g(労働)」について触れたかと思いますが、お金を稼ぐうえでは労働よりも投資による上りのほうが大きくて効率も良いため、普通に働いてもなかなか給料が上がらない現代の社会では、なるべく早いうちにこの事実を知るほうが子供のためになります。
お金はきれいではないけど便利なもの
記事でも語られていますが、特に日本では長い間「お金は卑しいもの」とされてきたため学校教育の場などではお金をどう稼ぐかなどについては一切学ぶことができません。
お金はただの借用証書で、単純にこれを貯めこむことに意味はありませんが、多く持てば、人生において様々な場面でとれる選択肢を何か問題などが起きた際に取れる解決方法の幅が広がります。決してきれいなものではありませんが、とても便利な道具ではあります。
労働を頑張っても得られる対価が少ない
労働は美しいもの・尊いものとされていますが、実際にやってみて得られる対価はそれほど大きくはありません。働くことは経済や社会への貢献になるので尊いことではありますが、投資による稼ぎの効率の良さにはどうしても敵いません。
出資をして事業をしている側の人はどうしても人件費などの固定費を抑えたいので、賃金のレベルが今後大きく上がることは考えにくい部分があります。
実際にこの30年近く賃金はそれほど上がらず、それに対して配当として出されるお金の総額は増えていますから、スキルアップして全く別業界に移る転職は別として、普通に労働を頑張ることが収入アップにつながる可能性は低いと言えます。
投資のほうが効率よく稼げるというのは父親の卓郎氏自身のほうも著書で度々、労働のほうが尊いものながらも人よりズルく稼ぐなら不動産や株式を多く持って配当や家賃を稼ぐのが一番手っ取り早い、と語っています。ズルくはないつもりなのですが…
教えてあげるにしても、そもそも知らない人が多すぎる
康平氏によると、実際にリスクがある資産を購入したことがある人は大人でも三割程度しかいないとありますが、子供にファイナンシャル教育をするにしても、親本人が知らないのでは教えようがありません。結果、また子供も知らないままで同じ苦労を繰り返し…と悪循環が続きます。
記事中のこの「リスク性のある資産」というのもせいぜい株式などの証券くらいで、おそらくほとんどの人は賃貸用の不動産などは買ったこともないと思います。
ここでも何度か触れましたが、働き手として年収1,000万円を稼ぐのはとても大変ですが、投資なら職場で使う時間よりも早く効率的に稼ぐことができます。
自分の子供を労働だけで疲弊して人生のすべてを無駄にさせないためにも、早い段階から「r(投資)>g(労働)」を学ばせてあげることをおすすめします。